■旧駿河銀行袋井支店(駅前)
かつて、国鉄袋井駅に降り立つと正面に旧駿河銀行袋井支店が出迎えてくれました。威厳のあるヨーロッパ風の赤レンガの建物で、いつも多くの人でにぎわっていました。
この建物は元々、大正7年に旧袋井運送会社として建設されたものが、昭和26年から駿河銀行袋井支店となりました。
袋井駅から森町方面に向かう銀座通の入口に位置し、建物の構造は、竹で組んだ骨組みに赤レンガを積み上げた「竹筋(ちっきん)レンガ造り」で、東京駅の赤レンガをイメージしたような建物でした。
1階にはお客さんが順番を待つカウンターのほか、机や棚が所狭しと並ぶ事務室があり、銀行員たちが忙しく働いていました。また、2階に続く狭く急な階段を登ると、小さな会議室もありました。
昭和63年、支店は袋井駅前の都市改造事業で駅前広場の西側から東側に移転することとなり、支店は解体されることになりました。この際、解体を惜しむ市民も多く、お別れのセレモニーが開催されました。
問合せ:生涯学習課 文化財係
【電話】23-9264
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