■ライオン橋(中新田)
遠州灘に面した中新田地区は低湿な土地が多く、昔から洪水や高潮などの水害に悩まされていました。そこで、昭和4年に、水害から市民を守るために掛川市との境である弁財天川の河口に防潮水門を兼ねた橋梁が作られ、人々は安心して暮らすことができるようになりました。
本紙掲載の写真は、橋梁の新設を記念して橋のふもとに建てられたライオン像です。地元では親しみを込めてこの橋を「ライオン橋」と呼ぶようになりました。
昭和47年、堅牢だった水門も台風や高潮で痛みが激しくなり、新たに橋の南側に「昭和水門」が作られました。この工事により先のライオン像は一度撤去されましたが、新水門の完成に伴い移設されました。海から寄せる災害を睨に らむように南側を向いていたライオン像でしたが、移設の際に向きが北側に変えられ話題になりました。この頃できた国道150号線を通過する人々に、水害との戦いの歴史を知らせているようです。
問合せ:生涯学習課 文化財係
【電話】23-9264
<この記事についてアンケートにご協力ください。>