令和4年度市の一般会計・特別会計の決算を報告します。納められた税金や、国・県からの補助金などがどのように使われたのかをお知らせします。
◆一般会計・特別会計・決算総額
《歳入総額》336億4,142万円
令和3年度:341億7,153万円
対前年度比 ▲1.6% ▲5億3,011万円
《歳出総額》315億4,426万円
令和3年度:322億3,336万円
対前年度比 ▲2.1% ▲6億8,910万円
○一般会計
《収支》
実質収支額:11億7,189万円
単年度収支額:3億9,463万円
実質単年度収支額:5億4,452万円
・実質単年度収支
単年度収支に基金積立などの黒字的要素を加算し、赤字的要素の財政調整基金取り崩し額を減じた実質的な収支額です。令和4年度は財政調整基金の取り崩しをせず、1億5,059万円を積み立てました。
《歳入総額》214億1,724万円
令和3年度:229億2,606万円
対前年度比 ▲6.6% ▲15億882万円
《歳出総額》200億6,948万円
令和3年度:220億7,611万円
対前年度比 ▲9.1% ▲20億663万円
●用語解説
○歳入 自主財源
市税:市民税、固定資産税、軽自動車税など
繰入金:基金の繰入金など
諸収入:延滞金、預金利子、雑入、貸付収入など
繰越金:前年度の剰余金
その他:分担金、負担金、使用料、手数料、財産収入、寄付金など
○歳入 依存財源
国庫支出金:国から交付される補助金など
市債:借入金
県支出金:県から交付される補助金など
その他:地方交付税、地方消費税交付金、地方譲与税、利子割交付金など
○歳出
民生費:障がい者や高齢者の福祉サービス、保育園、子育て支援、生活保護費など
土木費:道路、河川、公園の維持・管理費など
教育費:幼稚園や小・中学校、社会教育やスポーツなどの費用
衛生費:病気予防やごみ処理などの費用
総務費:庁舎や財産の管理、税金の徴収、戸籍事務などの費用、特別定額給付金など
公債費:借入金の返済金
その他:消防費、農林水産業費、労働費、商工費、議会費、災害復旧費など
■決算のあらまし
実質単年度収支は平成20年以降の黒字となり、経常収支比率は87.6%で前年度の県内平均値(83.4%)に近づきましたが、法人市民税や地方消費税交付金の増額などの外的要因に加え、国庫支出金の概算交付による要因もあることから実質単年度収支の黒字は一時的なものと考えられます。よって引き続き収支均衡を目指して行財政構造改革を進め、自主財源の安定的な確保と限られた財源を適切に配分していく必要があります。
◆お金は何に使われているの?
○公債費
これまでの道路建設や学校校舎の耐震補強・エアコン整備の時に借り入れたお金の返済に使いました。
○扶助費
児童手当、子ども医療費助成、障がい者自立支援給付、生活保護費などに使いました。
○補助費
区への運営費交付金や、富士山南東消防組合や裾野市長泉町衛生施設組合への負担金に使いました。
■財産などの状況
○地方債と基金現在高
※地方債は家計に例えると借金に、基金は貯金にあたるものです。
※住民基本台帳人口(令和5年3月31日現在)49,410人をもとに計算
○主要3基金(財政調整・都市施設建設・学校教育施設整備)の残高・取崩額推移
○地方債残高・地方債発行額・公債費の推移
※平成21年度の基金(預金)残高は、全体で114億4,286万円でしたが、平成22年度から不足する財源を基金から取り崩して賄っています。令和4年度の基金現在高は65億6,291万円となっています。
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