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《特集》新春対談 静岡県知事 川勝平太×裾野市長 村田悠(はるかぜ)

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静岡県裾野市 クリエイティブ・コモンズ

新春号第1弾の対談は、川勝平太静岡県知事です。
新年へ向けた県政、市政について語っていただきました。コロナ感染症後に変化した暮らし方や働き方、人の流れが大きく変わる中でのお二人のビジョンや抱負などを伺いました。

コーディネーター:新春の幕開けにふさわしいお二人のツーショットの笑顔を撮影させていただきありがとうございました。
知事:明けましておめでとうございます。
皆様には、お健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。近年、頻発化、激甚化する自然災害や国際情勢の激変が引き起こす物価高騰の長期化、新型コロナウイルスがもたらした人々の暮らしや働き方の多様化などにより、社会経済は大きな転換期を迎えています。こうした中、昨年、本県は「東アジア文化都市」に選定され、日本の「文化の顔」、いわば「文化首都」として、世界遺産登録10周年を迎えた富士山を中心に、日本文化の魅力を国内外に発信してきました。世界クラスの多彩な資源や人材を有する本県は、SDGsのモデル県として、誰もが幸せに生きられる素晴らしい日本の理想郷“ふじのくに”を創り上げる気概を持ち、様々な施策を展開してまいります。
市長:明けましておめでとうございます。
輝かしい希望に満ちた新春を健やかにお迎えのことと心からお慶び申し上げます。市長就任以来、裾野市の魅力を最大限活用して、住んでみたい、働いてみたいと思われるように発展の礎を築かなければと、市役所組織の経営戦略である市長戦略を掲げ市政に専心してきました。そのような思いから、企業誘致や市民目線に立った窓口改革、DX化等を行い、市長戦略を推進するための土台固めを行いました。静岡県との連携も深めながら、数多くの新たな施策を実施していきたいと考えています。今年は「戦略から実動へ」を掲げ、より大きな一歩となるよう邁進していきたいです。
知事:多様な暮らし方や働き方への関心が高まる中、昨年度の本県への移住者数は過去最高の2,634人となり、本県が「住んでよし」の地域として認められているものと実感しています。多彩なライフスタイルが実現できて、子育て世代が暮らしやすい地域として、引き続き多くの方々に本県を選んでいただけるよう、市町や地域団体等と連携しながら、更なる移住・定住を促進していきたいですね。
市長:私は市長戦略を作成しまして「人と企業に選ばれるまち」を掲げています。人と企業に選ばれるためには、日本一市民目線の市役所を作るということであって、日本一市民目線の市役所を作るということは市民に目が向いているということです。私が一番大切にしているところです。それで日本一市民目線の市役所を作れば、必然と人と企業に選ばれるまちというのがビジョンです。
知事:コロナ禍を契機に、私たちは大きなパラダイムシフトに直面していますね。大都市の過密構造そのものが感染リスクを高めていた現実があり、東京一極集中の是正は不可避であると考えます。国民を疫病から守る防疫体制の脆弱性が明らかとなり、一方、人々の働き方やライフスタイルが劇的に変化し、地方回帰の流れが始まりました。こうした現状認識のもと、東京一極集中の時代から地方活躍の静岡時代へと転換を図るチャンスが到来している。本県の有する世界クラスの地域資源、人材群などの「場の力」を最大限に活用して、まずはそのロールモデルを静岡県で創っていきたいです。
市長:私は市民は顧客というフレーズを掲げておりまして、市民満足度を上げていくという大きな目標があります。市民の声に耳を傾け話を聞くということを非常に大切にしています。対話を大切に新年も人と企業に選ばれるまちを目指し、努力邁進していきます。ポスト東京静岡新時代を感じる充実した対談となりました。新年の清々しい年明けにふさわしい希望に満ちた時間でした。本年もどうぞよろしくお願いします。本日はお忙しい中、どうもありがとうございました。

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