■代表質問
《質問》東中学校2年 辛川(からかわ)瑞希(みずき)議員
◇東中学校の生徒が学校生活で気づいたこと
私は生徒全体にアンケートで意見を募集した中から質問します。学校に男子更衣室の設置をお願いしたいです。社会では最近、ジェンダー平等や性の多様性を考えようと人権への意識が高まってきています。これまで当たり前と考えてきたことも、見直していこうという社会になってきています。そして、私たちの人権意識や人の生き方を考えていく上で、学校の環境による影響は大きいと感じます。裾野市の中学校は、制服の選択の幅が広がり、多様な生き方が認められるようになったという点で、私たちはとてもうれしく感じています。誰もが生きやすい社会をつくっていくきっかけとするためにも、学校に男子更衣室の設置をお願いしたいと考えます。
《市長答弁》
ご提案をいただいた男子更衣室の導入は、学校生活に根差したすばらしい着眼点だと感じました。男子更衣室を造るかどうかは学校ごとに決めているとのことで、つまり東中学校が学校のルールとして、この教室は朝だけ男子更衣室にしようと決めれば実現できるということです。よりよいルールづくり、よりよい東中学校づくりにチャレンジしてみてください。期待しています。
《質問》須山中学校2年 村松(むらまつ)寿奈(ひさな)議員
◇須山地区の交通手段について
須山地区はとても環境がよいところですが、岩波駅や裾野駅、市内の中心部や他市町に出る交通手段がないことが悩みです。路線バスがありますが、本数は大変少なく、料金も高いです。親の送迎が頼めるときはよいですが、それができないと本当に困ってしまいます。中学校卒業後の進路選択にも影響が出てしまうと思っています。大型バスではなく小型のバスを走らせるなどの工夫で交通手段を確保できるではないのでしょうか。須山地区だけでなく市内のあちらこちらで不便な思いをしている人が少なからずいるはずです。交通手段の整備をお願いしたいのですがそのような考えはありますか。
《市長答弁》
地域事情も踏まえた村松議員からの問題提起、ありがとうございます。皆さんのような子どもたちは、公共交通がなければ移動が不自由になってしまいますよね。公共交通の充実化は利用者の声を基に取り組んでいます。移動手段については、ライドシェアといった考え方、例えば塾や学校の送り迎えをうまくまとめられないかなど、裾野市でも取り入れられないか研究をしていきたいと考えています。
◆議長の感想
○東中学校2年 清水(しみず)琴音(ことね)議長
私は議長をやってみたいという思いがありました。そして新しいこと、やったことのないことに挑戦するために議長に立候補しました。
議長をやってみて、最初は緊張してうまく言えるか不安でしたが、失敗せずにできてよかったです。楽しかったです。貴重な経験になりました。ありがとうございました。
○東中学校2年 野際(のぎわ)小春(こはる)議長
私にはまだ夢がありません。そんな自分に少し劣等感を感じています。そんな自分が嫌で、少しだけでも未来の自分への設計図を作りたいと思い、立候補しました。
学校で行う会議とは違い、より建設的で大規模な議論に圧倒されてしまいました。この経験を生かし、今後の学校生活の向上に繋げていきたいと感じています。
◆子どもミライ議会を通じて
裾野市長 村田悠
令和6年11月2日(土)に「子どもミライ議会」を開催しました。市役所5階の議場は独特の雰囲気がありますが、各校の代表児童・生徒の皆さんはしっかりと学校の代表として、事前に学校内でアンケートや話し合いをしたり、市の計画やデータを調べたりしてこの子どもミライ議会に臨んでくれました。
私をはじめとする市当局側職員も、質問の通告書を読み込んで答弁書を作成しました。お互いに真剣な議論だからこそ、これからの裾野の未来を熱く語り合う場になったのだと感じます。
今回の子どもミライ議会を通じて、子どもだからこそ気づく点、考えたこと、夢や希望は市がしっかりと受け止めなければいけません。もちろんできることもあればできないこともあります。
現在、提案してくれたSNSを活用した情報発信や、通学路の防犯灯の設置、男子更衣室の設置などは、実現化に向け動き始めました。
裾野市の未来を一緒に考え、行動していきましょう。
問合せ:情報発信課
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