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■増田作一郎(ますださくいちろう)さん
登呂博物館学芸補助ボランティア
▽登呂遺跡の変わらない価値を伝えたい
登呂博物館で学芸補助ボランティアをしている増田作一郎さんにお話を伺いました。
博物館では、どんな活動をしていますか。
「普段は登呂博物館の職員と一緒にコメ作りをしたり、農作業道具の使い方などを職員に指導したりしています。時には展示内容について、民俗学的な視点からアドバイスをすることもあります。」
学芸補助ボランティアになったきっかけを教えてください。
「私はかれこれ65年ほどコメ作りをしています。30年前に登呂博物館の学芸員に、登呂遺跡の水田復元を手伝ってくれないかと声をかけられたのがきっかけです。」
活動の中で大切にしていることを教えてください。
「登呂遺跡では、弥生時代の水田跡の遺構が全国で初めて確認され、その発掘調査をきっかけに日本考古学協会が発足するなど、当時は大変注目されました。しかし、科学や技術が進歩し、登呂遺跡のほかにも新しい遺跡が発見される度に、人々の関心がそちらに移ってしまうことも少なくありません。私は、それでも登呂遺跡の価値が変わることはないと思っています。そして、その価値を未来へと伝えていくことを日々大切にしています。」
最後に、市民の皆さんにメッセージをお願いします。
「市民の皆さんでも、登呂遺跡には小学生の時に社会科見学で行ったきり、という人も多いのではないでしょうか。子どもはもちろん、大人の皆さんも改めて登呂遺跡に足を運んでいただき、受け継がれてきた魅力をぜひ感じてください。」
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