■山本(やまもと)ひとみさん
静岡日仏協会事務局長
※関連記事を本紙1ページに掲載
▽日本の魅力とフランスの魅力を静岡から発信
葵区東鷹匠町でフランス文化を発信する「静岡日仏協会」。事務局長を務める山本さんにお話を伺いました。
―協会の活動内容を教えてください。
本協会は、1950年に静岡大学の仏語文学の教員を中心に設立され、主に仏語講座を開催していました。今では活動が民間に広がり、静岡におけるフランスの言語と文化の振興、相互訪問などの交流を行っています。
近年は、姉妹都市・カンヌ市との交流のキーアイテムとして、南フランスのロゼワインを輸入、販売しています。皆さんがより身近に感じていただけるよう『しずロゼ』というネーミングで紹介しています。
また、本協会と共同で運営する東鷹匠町の仏語学校「エスパス・エクラタン」は、仏文化のアトリエとしてイベントやマルシェなども開催している、言わば『路地裏のちいさなフランス』です。皆さんも気軽に遊びに来てください。
―この活動を始めたきっかけは何ですか。
静岡県立大学在学時に仏語に出会い、フランスに夢中になりました。フランス留学を終えて帰国した際に、静岡にもフランスを感じられる場所を作りたいと思ったのがきっかけです。ここに来ればフランス好きな人に出会え、情報が集まり、発信できる。そんな場所が欲しかったのです。
―山本さんから見たフランスの魅力を教えてください。
その美しい言語と、それを話す人たちが自分のスタイルを持って生活を楽しんでいること。パリや各地にそれぞれの魅力があり、ワインや食べ物がおいしいことです。
―最後に、市民の皆さんへメッセージをお願いします。
静岡市は、富士山やお茶、わさびなど日本の魅力が詰まっていて、フランスをはじめ海外の人たちに注目されています。市の歴史や文化を再認識し、自分たちのまちに誇りを持っていきたいですね。訪れる人たちに優しいまちになったらいいな、と思います。
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