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自治体の皆さまへ

謹賀新年

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静岡県静岡市 クリエイティブ・コモンズ

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は、災害対策、危機管理の重要性を改めて実感した1年でした。
静岡市でも8月末、台風10号により市民の皆様が被災される事態となりました。また同じ8月に「南海トラフ地震臨時情報」が初めて発令され、全国的に巨大地震への危機意識が高まる契機となりました。
近年の災害は激甚化、頻発化しており、過去の災害規模を前提とした備えでは的確に対応することは困難になってきています。市長就任以来、危機管理の強化に力を入れてきました。防災には事前・事中・事後の対応があります。中でも、あらかじめ災害の危険度を下げるという「事前防災」が重要です。その対策としては、麻機遊水地の整備など大きな対策とともに、小さくともすぐに効果が出るきめ細やかな対策を積み重ねていくことが重要です。市民の皆様の生命と財産を守るため、国、県などの関係機関とも連携し、対策を促進します。
さて、市長になって1年9か月が経ちました。「安心感がある温かい社会」の実現に向け、「市政の変革」に取り組んできました。「社会の力は一つひとつは小さくとも、それが集まりつながると社会の大きな力となる。地元にも世界にも大きな知がある。(社会の大きな力がつながる)×(世界の大きな知が集まりつながる)ことによって、社会に山積する課題をみんなの力で解決していくなど、新しい価値を共に創ることを重視し、地域づくりの主役である市民や地域社会の活動を行政はしっかり下支え伴走する。」こうした考え方で市政運営をしてきました。
新たな取組を一つ、ご紹介します。
近年、静岡市では耕作放棄地などの未利用・低利用の土地や、空き家が増えています。民間が持つそれらの財産を“社会共有資産”ととらえて有効活用するため、「一般財団法人静岡市土地等利活用推進公社」を設置しました。
この公社は、例えば農地に関して「年齢や体力的に管理が難しい」「農地を手放したいけれど買い手や借り手が見つからない」などのお悩みを持っている方に対し、利活用方法の提案や、意欲ある新たな担い手へ託すといった支援を行います。また、空き家に関して「知らない人に家を貸すのが心配」「空き家を相続したけれど、どうするか決まっていない」などの困りごとがあれば、専門家のご紹介や、所有者の意向に沿った入居者の募集といった支援を行います。
このような法人を行政主導で立ち上げるのは、全国でもたいへん珍しい取組です。今後も、これまでの延長上でない取組をどんどん進めていきます。
今を生きる人が幸せや安心感を実感でき、将来を担う子どもや若者が夢と希望を持てる社会、市民の皆様が「住んでよかった」と思える静岡市の実現に向け、今年も「共創」の市政運営を行います。
皆様、一緒に明るい未来をつくっていきましょう。

結びに、皆様のご健勝とご多幸を心より祈念し、新年の挨拶といたします。

静岡市長 難波喬司

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