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〈特集〉瀬戸の宝石うちの島10 小豆島(しょうどしま)(南東部)

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香川県

今月のすてき島人
醤油(しょうゆ)ソムリエール
黒島 慶子(くろしまけいこ)さん

■醤油に魅せられ決めた 自分の生きる道
─醤油ソムリエールになったきっかけは。
高校卒業後に島を離れ、京都の芸術大学へ進学しました。3年の時に自分なりの表現やルーツを考える中でたどり着いたのが、地元小豆島の醤油。古くから変わらない木桶造りで、丹精込めて造られる地元の醤油のすごさに改めて気付きました。蔵元が減っていく中、島の産業を残していくため、醤油ソムリエールとなり、醤(ひしお)の郷で生まれ育った私にしかできない方法で、醤油の魅力を伝えていこうと心に決めました。

─全国の醤油蔵を巡られたそうですね。
学生時代から多くの醤油蔵を巡りましたが、そこはやはり職人の世界。最初は相手にされませんでした。それでもめげずに全国の醤油蔵を訪ねて話を聞き、その内容を「醤油本」として出版しました。すると、これまで話を聞いてくれなかった蔵人から「詳しく聞かせてほしい」と逆に質問されるようになりました。ようやくプロに認められた感じがして、とてもうれしかったですね。

─現在はどのような活動をしていますか。
醤油ソムリエールは自称で、認定機関も試験もありませんので、醤油に関することは何でもしています。現在は、飲食店や宿泊施設などで使う醤油選びのアドバイス、新しい醤油の企画、商品開発、依頼があればワークショップも開催しています。これからも醤油の作り手と使い手をつなぎ、より多くの人に醤油の魅力を伝えていきたいですね。

◆島の食材ふんだん「まめまめびーる」人気
坂手港近くに、出来たての地ビールが味わえる店「まめまめびーる」があります。大阪出身の中田雅也(なかたまさや)さんと妻の史子(ふみこ)さんが「海が見える場所でビールを造りたい」と、小豆島に移住して開きました。
店のこだわりは、島の食材を生かすこと。定番の「まめまめシリーズ」6種類は、地元で取れた米や麦、かんきつ類などを使っており、島内外の人に好評です。当初は使う食材を自ら調達していましたが、今は島の人が食材を持ち込んでくれることが多いそう。「島の人には、いつも元気をもらっています」と史子さん。島の恵みと人の温もりに感謝し、今日もおいしいビールを提供しています。

■小豆島(南東部)
◯〈芸術祭作品〉青木野枝「空の玉/寒霞渓」
寒霞渓と瀬戸内海が見渡せる場所に、直径約4メートルの鉄の球体が出現。球体の中に入ると、目の前に雄大な自然が広がります。
※本紙表紙写真は球体の中からの景色です。

◯寒霞渓
日本三大渓谷美に数えられる県内有数の景勝地。展望台やロープウェイから見える渓谷美と瀬戸内海は絶景で、春の山桜、初夏の新緑、秋の紅葉と四季折々の景観が楽しめます。

◯天狗岩丁場
小豆島の花こう岩は上質で、大坂城再築の際に多くの石が切り出されました。天狗岩丁場は国の指定史跡「大坂城石垣石丁場跡(小豆島石丁場跡)」の中でも最大規模を誇り、ひときわ目立つ大きな天然石「大天狗岩」の高さは約17メートルに及びます。

◯〈芸術祭作品〉清水久和「オリーブのリーゼント」
オリーブ畑の中にある作品。野菜や果物などが置ける無人販売機の機能も果たしています。

◯醤の郷
400年もの歴史を持つ小豆島の醤油づくり。醤油や佃煮工場が軒を連ね、黒い板壁が続くノスタルジックな町並みを歩くと、香ばしい醤油の香りが漂ってきます。

◯二十四の瞳映画村
映画「二十四の瞳」で使用したオープンセットを改築したテーマパーク。壺井栄(さかえ)文学館や「二十四の瞳」を上映している映画館のほか、カフェではアルマイトの食器が懐かしい「給食セット」が楽しめます。

◯道の駅小豆島オリーブ公園
約2千本のオリーブ畑に囲まれた、レストランや売店、温泉、宿泊施設などが集まる複合施設。白い風車や、巨大な本のモニュメントは、人気のフォトスポット。

■1月 全島カレンダー
◯小豆島
《第42回瀬戸内海タートル・フルマラソン全国大会》
旧土庄町役場(大会会場)
1月21日(日)午前9時~午後3時30分
旧土庄町役場~小部(大会コース)

▼data
小豆島(小豆島町・土庄町)
人口:26,110人
面積:153.30平方キロメートル
(2020年国勢調査)

《アクセス》
・高松港からフェリーで約60分(土庄港または池田港行き)
・高速艇で約35分(土庄港行き)
・高松東港からフェリーで約1時間15分(坂手港行き)
◎醤の郷まで
・土庄港から車で約30分
・池田港から車で約20分

《島内の交通手段》
・路線バス
・タクシー
・レンタカー
・レンタルバイク
・レンタサイクル

※詳しくは広報紙2~3ページをご覧ください。

問い合わせ先:小豆島町商工観光課
【電話】0879-82-7021

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