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NBA フェニックス・サンズ 渡邊雄太 × 香川県知事 池田豊人(2)

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香川県

■米国で光った日本人らしさ
◯バスケの聖地アメリカへ
知事:アメリカの大学への進学は一大決心だったと思いますが、決意した理由をお聞かせください。
渡邊:小さい頃からNBA選手になりたいという大きな目標がありましたので、高校卒業後は早くアメリカに行きたいと考えていました。最初は英語もほとんど話せず、技術的にも体格的にもアメリカでプレーするのはとても大変でしたが、両親のサポートもあり、NBA選手にもなれました。あの時の決断は、自分の人生の中でもターニングポイントでした。
知事:日本に帰りたいと思ったことはないですか。
渡邊:大学時代に家族や友人に会いたいと思うことはありましたが、ホームシックは数えるほどでしたね。小さい時はシャイな性格で、新しい環境に飛び込むのは得意ではありませんでしたが、アメリカに来て、そのへんの性格もかなり変わったと思います。
知事:渡邊選手をはじめ多くの日本人が世界で活躍していますが、日本人が世界で活躍するために必要なポイントは何ですか。
渡邊:周りの環境に順応する能力だと思います。アメリカでは自分をアピールすることがすごく大事で、積極性を求められ、私も最初は苦労しました。ただ、アメリカでも日本人の勤勉さや真面目さ、チームファーストの部分はすごく評価してもらえるので、日本人らしさを残しつつ、自分を主張していければいいのかなと思います。
知事:香川県の方言に「うれしげに言わん(調子に乗るんじゃない)」という言い方があるように、あまり自己主張を良しとしない県民性があると思いますが、時によっては「うれしげに言う」精神も必要かもしれませんね。
渡邊:確かに、アメリカでは「うれしげに」言わないといけない場面もありますね(笑)。
知事:今回のワールドカップにおける渡邊選手の活躍により、今まで以上にバスケットボールを始めたいという子どもたちが増えると思われます。子どもたちにエールをお願いします。
渡邊:多くの子どもたちにバスケットボールを楽しんでもらいたいですし、香川でもバスケットボールが盛り上がってくれたらうれしいですね。私も小さい時はNBA選手という目標に向けて、香川で一生懸命練習しました。夢は何でもかまいません。夢を持ち続け、努力することを大事にしてほしいです。

◯やっぱり「さぬきうどん」
知事:時々香川に戻ってこられるそうですが、香川県でよく行かれる場所はありますか。
渡邊:毎年オフシーズンには、必ず香川に帰るようにしています。地元のうどん店は、近所で味もおいしく、店の人にも昔から良くしてもらっているので、必ず行きます。香川には1〜2週間くらいしか滞在できませんが、2〜3回は行っています。香川に帰ったらやっぱりうどんですね。アメリカでは試合前に冷凍うどんを食べてゲームに向かうこともあります。

◯NBAで優勝し、パリ五輪へ
知事:昨オフにチームを移籍し、新天地で新たなシーズンを迎えている中、夏にはパリオリンピックが開催されます。NBAのシーズンとパリオリンピックに向けて、意気込みや抱負などをお聞かせください。
渡邊:今のチームは優勝候補と言われるほど良い選手がそろっているので、優勝だけを目指しています。NBAファイナルが行われる6月中旬までプレーして、その後すぐにパリオリンピックに出場する形が理想。NBAでの経験や自信を蓄えて、オリンピックに臨みたいですね。
知事:これからも大活躍を祈っております。今日はお忙しいところ、ありがとうございました。

※今回の対談はオンラインで実施いたしました。

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