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進む香川の企業誘致(2)

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香川県

■株式会社ハイレゾ 情報通信関連
本社:東京都新宿区市谷田町
香川県の立地場所:高松市林町、綾川町
開設時期:
・高松市:2024年12月(予定)
・綾川町:2025年8月(予定)

◯廃校にAI開発用GPU専用のデータセンター
GPU(Graphics Processing Unit・グラフィックスプロセッサ)とは、3D画像や動画、AI生成などを高速処理できる、画面表示や画像処理に特化した演算装置。近年、ChatGPTが注目を集める中、株式会社ハイレゾは、AI学習や研究などに使われるNVIDIA社製のGPUサーバーを香川に設置し、高付加価値で安価なGPUクラウドサービスを提供します。
経産省の「特定重要物資補給計画」として認定を受け、県内での立地を決定。立地場所は、綾川町の旧綾上中学校跡地と、高松市にある公益財団法人かがわ産業支援財団内の「RISTかがわ」の2カ所。中四国初の高性能サーバーを備えたAI拠点として、県内のスタートアップ企業との連携や、地域住民向けのIT教室などを計画するなど、県内企業のDX推進や地域経済の活性化に取り組みます。

◯データセンター設置でAIがより身近に
◎代表取締役社長 志倉喜幸さん
元々、香川県にデータセンターを設置する予定ではありませんでしたが、最終的に決め手となったのは、県の企業立地推進課の担当者の熱意。積極的なアプローチで、設置場所や補助金制度の紹介など、当社の要望にも素早く対応していただきました。今話題の生成AIのサービスはほとんどが外国製。日本各地にデータセンターを設置することで、純国産の生成AIの開発が進み、身近に使えるようになると思います。

■産業AI参与の松尾豊教授 県内の情報通信関連企業を後押し
県は、AI技術を核に香川県の振興に大きく貢献する企業などを「松尾『産業AI参与』認定香川県AI推進企業」に認定する取り組みを進めており、(株)ハイレゾおよび日本アイ・ビー・エムデジタルサービス(株)を認定しています。認定企業間の情報交換による横の連携を深め、新たな事業連携・協業体制を構築し、県内のAI産業の活性化と情報通信関連産業の県内立地を後押ししています。

◯松尾豊・東京大学大学院教授の言葉
香川県にAIのデータセンターができることは、県内のAI産業の育成には大変プラスになる。人材育成やスタートアップの輩出など、できることはたくさんある。ぜひ県内のAI産業の育成・活性化に貢献していきたい。

■キリロムデジタル株式会社 情報通信関連
本社:東京都千代田区富士見
香川県の立地場所:さぬき市寒川町
開設時期:2023年5月

◯世界で活躍するデジタル人材を香川から
システム開発やエンジニア組織の英語化支援事業を手掛けるキリロムデジタル株式会社が、さぬき市の旧神前小学校跡地にさぬきオフィスを開設しました。世界中の優秀なソフトウェアエンジニアを香川に呼び寄せ、香川から日本企業やアメリカ企業に向けてサービスを展開しています。さぬきオフィスでは最近話題の生成AIやIoTなど先端分野のプロジェクトに取り組んでおり、顧客から高い評価を受けています。日本人も含む多国籍な職場環境で、社内言語は全て英語です。遠くはガーナからやってきたエンジニアも在籍しています。香川から世界で通用するサービスや人材を輩出し、地域のグローバル化にも貢献する考えです。香川県内の企業向けのシステム受託開発にも力をいれています。

◯移住者増で人口減少に歯止めを
◎CEO 猪塚(いづか) 武さん
さぬき市は私が生まれ育った場所。人口減少が進む市の現状を友人から聞き、地元で事業所を立ち上げました。さぬき市は周りにIT企業がないので注目度が高く、県や市も協力的。香川県には中四国屈指の国際空港があり、瀬戸内国際芸術祭の開催など、外国人が生活しやすい環境が整っています。外国人家族が定住するには、子どもの学校や配偶者の仕事などの課題もありますが、地域全体で協力し、活気あふれるさぬき市にしていきたいと考えています。

■ショーワグローブ株式会社 製造
本社:兵庫県姫路市
香川県の立地場所:坂出市番の州町
開設時期:2024年11月運用開始

◯国内初の使いきり手袋生産拠点
2020年の新型コロナウイルス感染症の影響でニトリルゴム製使いきり手袋が世界的に不足したことを受け、家庭用・作業用手袋で国内で高いシェアを誇るショーワグローブ株式会社が、国内初の生産拠点を坂出市の番の州工業団地に建設しました。新工場は、1日72万枚の手袋を作ることができる生産ラインを5ライン設置しました。2024年11月をめどに1ラインから本格稼働をスタートします。
県や市の協力により、県内の高校で会社説明会を開催することができ、坂出事業所の従業員の約8割は地元採用。建屋の建設や資材調達、配送などを多く地元の企業に依頼するなど、県内の社会経済にも貢献しています。

◯決め手は立地条件と香川県の企業誘致への熱意
◎坂出事業所長 郷原(ごうはら) 裕文さん
インフラの充実、十分な敷地面積の確保、本社の姫路市から近いことの三つ条件がそろっていたのが香川県。用地の推薦、各種法的整備など、企業立地推進課の方の素早い対応も決め手となりました。新工場の立ち上げで香川に引っ越してきましたが、渋滞のストレスもなく、街はきれいに整備されているので、とても住みやすいです。

※詳細は広報紙6~7ページの写真をご覧ください。

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