香川県の中学校生徒数は、この20年で約6千人減少しています。少子化に伴い、中学校の部活動は学校単位での活動が難しく、競技・種目によって存続が厳しい部活動も増えています。県は、生徒がスポーツや文化芸術活動に継続して取り組むことができるように、中学校部活動の地域移行を進めており、各市町でさまざまな取り組みを行っています。
◎香川県の中学校生徒数
※国立・公立・私立含む全中学校生徒数
学校基本調査より作成(香川県教育委員会)
Q 部活動の地域移行って何ですか?
A これまで学校教員が担ってきた部活動の指導を、地域のさまざまな団体が運営・実施する地域クラブ活動に担ってもらうことです。
・自治体・多様な組織や団体
↓
・指導者
↓
・地域クラブ活動
・A中学校 B中学校 C中学校
↓
・地域クラブ活動
※詳細は広報紙7ページの図をご覧下さい。
Q 部活動と地域クラブ活動の違いは何ですか?
A 部活動と地域クラブ活動の違いを、以下にまとめました。
■地域移行でどう変わる?
◯メリット1 学校単位にとらわれない活動ができる
《東かがわクラブ》
東かがわ市は、休日の部活動を地域クラブ活動へ移行するにあたり、市内三つの中学校すべての部活動の受け皿として、『東かがわクラブ』を2023年4月に設置しました。
指導しているのは、地域の指導者や学校の教員など、各種目によってさまざまです。東かがわクラブでは現在、管理運営する競技・種目を段階的に増やしています。平日の部活動も市内3中学校合同で実施し、生徒の移動はスクールバスを活用。2025年度中に、部活動の完全移行を目指しています。
◯メリット2 有資格者・経験者による専門的な指導
《牟礼柔道クラブ》
牟礼中学校柔道部は、2024年度から、地元の「牟礼柔道スポーツ少年団」と組織合流し、「牟礼柔道クラブ」として活動しています。
練習は今まで通り、放課後に牟礼中学校の武道場で行い、柔道経験のあるコーチが指導。女子団体は、今年の全国中学校柔道大会に出場しました。他の部活動と同様に学校行事を優先し、テスト期間中は練習を中止するなど、子どもたちのことを第一に考えた地域移行を実践しています。
◆地域クラブ活動を応援しませんか?
県教育委員会は、子どもたちのスポーツ・文化芸術活動の指導やサポートができる人材を募集しています。資格や教員免許は不要です。指導経験がなくても登録できます。あなたのスポーツ経験や文化芸術の知識を生かしてみませんか。
◎県地域クラブ活動等指導者人材バンク「クラサポかがわ」
※登録は広報紙7ページの二次元コードをご覧下さい。
問い合わせ先:県教育委員会 保健体育課
【電話】087-832-3764
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