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知事レポ(17)

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香川県

■シートベルトとヘルメット
昨年の県内交通事故死者数は33人でした。県民全員で交通安全への取り組みを進めてきた結果、統計資料が残る昭和23年以降で昭和24年に次ぐ低さとはなりましたが、かけがえのない命を交通事故で落とすことがなくならないことに残念な思いです。人口10万人あたりの交通事故死者数は全国ワースト5位であり、このことからも交通死亡事故撲滅に向けてのより一層の取り組み強化が必要と思います。
我が国の交通事故死者数は1970年ごろには1万6000人を超えていました。当時は、日清戦争の日本側の戦死者を超えて増えたことから「交通戦争」と呼ばれていました。国民全体で取り組んだ結果、昨年は2678人と6分の1以下に減少しました。このことは国際的にも驚きをもって受け止められています。交通関係の国際会議に出席してこのことを報告すると、たくさんの国からどうやって減少させたのかとよく聞かれます。その時に私が答えていたのは、歩道の整備、飲酒運転の厳罰化、そしてシートベルトの義務化です。自動車を利用する限り、事故のリスクはゼロにはなりません。シートベルトは万一の事故の際に命を守ってくれる大きな道具になりました。
最近の交通死亡事故の特徴の一つは、自転車乗車中の事故が多いことです。昨年の県内交通事故死者数33人のうち、自転車乗車中の方は8人と全体の24%でした。この数を減らしていくためには、自転車のシートベルトというべき「ヘルメット着用」が重要であると思います。自転車のヘルメット着用は昨年から「努力義務化」となりましたが、県内の着用率は約7.1%にとどまっています。
自転車は地球に優しく、体に良く、街がコンパクトな香川県では特に便利な乗り物です。
最近はサイクリングを楽しむ方も増えてきました。ヘルメットを着用して、安全で楽しく自転車に乗りましょう!

香川県知事 池田 豊人

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