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〈特集〉瀬戸内海国立公園指定90周年 世界が恋した絶景(2)

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香川県

■大学の研究で島へ 豊かさ後世につなぐ
NPO法人職員・佐々原悠馬さん
丸亀→京都→さぬき広島

私はこの春に大学を卒業し、今は大好きな広島に住んでいます。
丸亀市生まれの私は、幼いころボーイスカウトで毎年広島を訪れていました。進学した同志社大学でも、代表を務めたボランティアサークルの合宿で広島を訪れた後、大学最後の1年間は卒業論文のテーマが「農山漁村の地域づくり」だったこともあり、研究のため広島で暮らすことにしました。
いざ島に住んでみると、想像以上に高齢化が進んでおり、どこへ行っても若い力を必要としていました。でも、そのお手伝いをきっかけに、島の人たちと家族のような関係を築くことができました。住む予定は1年でしたが、島を離れることは考えられなくなりました。
今は、港の待合所にあるカフェの責任者をしつつ、NPO法人「石の里広島」に勤めています。家では農作物を育て、趣味の釣りで新鮮な魚を食べる半自給自足の生活です。また、関西圏の学生や地元の高校生を島に呼び、自治会の行事や日本遺産の尾上邸の草刈りなどのボランティア活動もしています。
私は島の関係人口を増やすための案内人になりたいと考えています。人を呼び込むことで、豊かな島を後世につなげられれば幸いです。

◎私のお気に入りスポット
江の浦港待合所には私が責任者を務めるカフェが併設されています。

■瀬戸内海国立公園の父 小西和(こにしかなう)
「瀬戸内海の国立公園化」を国会で最初に提唱したのが、現在のさぬき市出身で、当時国会議員だった小西和です。日露戦争の従軍記者として満州から帰国するとき、箱庭のような瀬戸内海の景観に感動した小西は、1911年に『瀬戸内海論』を発表。千ページに及ぶ大著の中で、彼は地質、地形、気象、歴史、生物、景色、漁業、暮らしなど、多角的な観点で瀬戸内海を論考しました。景観保護や海を生かした観光振興についても、この時すでに言及しており、彼の先見の明には目を見張るものがあります。『瀬戸内海論』はその後の国立公園指定への布石になりました。
自然と人の営みが調和した美しい景観にいち早く気づき、国立公園の指定に注いだ小西の情熱は、国内外から多くの人が集まる今日の瀬戸内海の礎となっています。

・小西和の著書『瀬戸内海論』
・『瀬戸内海論』に掲載されている屋島からの眺望
※詳細は広報紙5ページをご覧ください。

【「瀬戸内海」を楽しもう!90周年記念イベント】
瀬戸内海国立公園指定90周年を記念して、瀬戸内海を中心にさまざまなイベントを行います。
ぜひ、ご参加ください。

◯〈~5/31(金)〉90周年記念フォトコンテスト
瀬戸内海国立公園の美しさや魅力を写真に収めて、応募しよう!
応募対象:県内27園地などを訪れて撮影した風景写真(屋島、琴林公園、寒霞渓、五色台、紫雲出山など)
※優秀作品は、7月の記念シンポジウムで表彰します
応募方法:専用サイトに投稿

問い合わせ:みどり保全課
【電話】087-832-3462

◯〈5/11(土)・12(日)〉KINRINマルシェ
津田湾で加工された海産物をはじめ、県産の農産物などを使ったグルメや子ども向けイベントを開催。
場所:津田の松原・琴林公園(さぬき市)
時間:午前10時~午後3時

問い合わせ:交流推進課
【電話】087-832-3359

◯〈6/22(土)・23(日)〉香川×岡山つながる食の大博覧会
岡山県と連携し、瀬戸内の恵みを体感できる食イベント。県産品の販売やステージイベント、ワークショップなどを開催。
場所:サンメッセ香川(高松市)
時間:午前10時~午後4時(予定)

問い合わせ:県産品振興課
【電話】087-832-3383

◯〈7/15(月・祝)〉90周年記念シンポジウム 要申し込み
海の日に、瀬戸内海の環境について考えてみませんか。サンポート高松シンボルタワー1階展示場では、「フォトコンテストの応募作品展」や「海ごみアートワークショップ」を行います。
場所:かがわ国際会議場・展示場(高松市)
時間:未定

問い合わせ:みどり保全課
【電話】087-832-3462

◯〈8月頃〉90周年記念花火大会
約3千発の花火が、瀬戸内海の夜空を彩ります。
場所:津田の松原(さぬき市)
時間:未定
※できる限り、公共交通機関をご利用ください。

問い合わせ:みどり保全課
【電話】087-832-3462

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