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知事レポ(28)

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香川県

■「四国は一つ」
12月上旬、徳島県三好市の池田町にある水資源機構が管理する「池田ダム」を見学しました。池田町は高校野球において「やまびこ打線」で一世風靡した池田高校がある町で、町中に「池田」がついた看板があり、姓が「池田」の私は、家に帰ったような気分になりました。そして、この池田ダムのダム湖に設置されている取水工から吉野川の水を香川に導水しています。
この取水工からすぐに直径3.5~3.7m、延長約8kmの阿讃導水トンネルに入ります。この水は、三豊市の香川用水記念公園内にある東西分水工のところでトンネルから顔を出し、香川県内に設置された用水路を通って県内に行き渡ります。香川県内の水道水の約半分は、この香川用水を使っています。農業用水、工業用水を含め、まさに香川県民の「命の水」です。
この取水工から常に水を取水するため、池田ダムの水位の変化がわずか60cmの範囲内になるよう、上流の早明浦ダムの放流量を調節しています。雨の降り方が日々千差万別であり、この60cmの幅の中で水位を管理するのは神経を使う仕事であることを知りました。
香川用水が通水して令和6年で50年になりますが、この50年間、水資源機構の職員の方々によりこの水位幅60cmがきっちり管理され、この取水工から取水できなくなったことは一度もないそうです。
徳島県と高知県の方々への吉野川の水を頂いていること、そして、ダムの建設に協力された地元の方々への感謝とともに、水資源機構の職員の方々への感謝の気持ちも新たにしました。
この取水工には3重のフィルター(除塵設備)が設置されており、3重目は1cmマスの鉄網を水が通過しています。当日も大変透明度の高い水が阿讃導水トンネルに入っていました。「水源地域に感謝」、そして「四国は一つ」の思いを強くした池田ダム見学でした。

香川県知事 池田 豊人

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