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知事レポ(29)

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香川県

■サンポートと宇高連絡船
1月15日、元宇高連絡船船長の萩原幹生さんが、サンポートエリアを題材にした切り絵を3点県庁に寄贈してくださいました。いずれの作品も県立アリーナやシンボルタワーを中心に瀬戸内海を取り入れ、四国の玄関口を見事に、美しく表現されたものです。
宇高連絡船は瀬戸大橋が完成した昭和63年に廃止されました。それまで香川県民は大阪・東京など本州に鉄道で行く際には必ず利用していました。私も年2~3回は必ず乗りました。出船の際のどらの音や甲板で食べたうどん、船から見た瀬戸内海や女木島などは今でも鮮明な記憶として残っています。この思い出はある世代以上の香川県民みんなの共通のものであり大切にしたいと思います。今から思うと香川県民と瀬戸内海をつなぐ貴重な機会ともなっていました。
そして、宇高連絡船が行き来していたからJR高松駅が海に隣接して設置され、このことが高松の市街地が海に隣接して広がっていることにつながっていると思います。ターミナル駅や市街地が海にここまで近接した大きな都市は、全国でもまた世界でも珍しく、香川の財産となっていると考えています。いわば、サンポートエリアは宇高連絡船の隠れた遺産と言えるでしょう。
このサンポートエリアの切り絵を宇高連絡船の元船長が作られたことに心を動かされました。
今年はサンポートエリアが大きく変貌を遂げる年です。皆さま、サンポートエリアにお越しの際は、瀬戸内海を見ながら宇高連絡船への思いを寄せていただければ嬉しいです。

香川県知事 池田 豊人

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