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じんけん探訪(100)

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香川県三豊市

■子どもと人権
◇どの子にも起こりうる
クラスのみんなから疎外され孤立し、不登校になっている子どもがいたとします。そのとき、多くの子どもたちはその子を哀れに思いながらも、かばわずに笑っている1人になります。
手を差しのべると自分の身に何が起こるかを知っていて、結果的には傍観者から加害者の立場に回っています。これがいじめの構図です。こういった学級や集団では、いつだれが被害者になるか分かりません。排除の理由は多様ですが、排除してよい理由などありません。

◇LINE(ライン)いじめが増加
学校での人間関係の問題が、近年は、普及したLINEからいじめに発展しています。
学校では、スマートフォンの使い方の指導やいじめ防止の学習を行っています。家庭では、スマートフォンの使い方のルール決めやフィルタリング※を、保護者の責任として行うことが必要です。
子どもたちが手にするスマートフォンは、子どもの持ち物ではなく親からの貸与です。ですから、コミュニケーションを密にした上で親の責務として、折に触れてチェックを行うことも大切です。
※フィルタリング…違法・有害なウェブサイトへのアクセスを制限するサービス

◇誰にも言えず抱え込んでいる
日本では、いじめの被害を誰にも言わなかった子どもの割合は、被害を受けた子どもの34%に及んでおり、諸外国と比較するとかなり高い数字となっています。この背景には、保護者や先生など、本来であれば相談できる人との人間関係の希薄さが見えます。それに加え、周囲の人に知らせることにより「いじめ」がエスカレートすることを恐れたり、自分がいじめにあっていることが知られると、自分自身の人間性や尊厳を否定されると考えたりする子どもたちが多いからです。
そこで、保護者として重要なコミュニケーションは、日々の友だちとの人間関係について普段から話し合ったり、助言を与えたりすることです。その何気ない関わりが、子どもの異変やいじめの予兆の早期発見につながると考えます。

問合せ:人権課
【電話】73・3008

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