■「こども基本法」を知っていますか?
昨年、4月にこども家庭庁ができるのと同時に「こども基本法」が施行されました。こども基本法は、「全ての子どもが幸せな生活を送ることができる社会」をめざして制定されました。この法律に示された「こども施策」は、「全ての子どもが大切にされ、基本的な人権が守られ、差別されないこと」など、6つの大切な考え方を基に行われます。
■子どもの人権を尊重するために
子どもは大人に比べて人権を侵害されやすいため、社会的に保護され、守られなければなりません。
ところが、子どもを取り巻く状況には、いじめ、不登校、体罰、児童虐待、ヤングケアラー※、子どもの貧困などの問題があります。
中でも児童虐待は、子どもの心身に重大な影響を与える深刻な人権侵害です。虐待には、殴る・蹴るなどの身体的虐待だけでなく、悪口を言う、無視するといった心理的虐待などがあります。
また、増加するいじめ認知件数やヤングケアラーなどの解消は、喫緊の課題となっています。こうした人権侵害の根底には、他人の人権に対する人権意識の希薄さが指摘されています。私たち一人ひとりが子どもの人権について正しく理解し、行動することが必要です。子ども自身が、「自分は認められている、信頼されていると感じること」ができるように配慮していくことが求められています。
※ヤングケアラー…家事や家族の世話などを日常的に行っている子どものこと
問合せ:学校教育課
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