文字サイズ
自治体の皆さまへ

ホッとコラム

22/59

香川県丸亀市

■守唄に込められた想い
♪守もいやがる 盆からさきにゃ 雪もちらつくし 子も泣くし
盆が来たとて なにうれしかろ かたびらはなし 帯はなし
この子よう泣く 守をばいじる 守も一日 やせるやら
はよも行きたや この在所こえて 向こうに見えるは 親のうち

この「竹田の子守唄」は、フォークソンググループ「赤い鳥」が1971年に大ヒットさせた曲です。きっと一度は聴かれたことがあると思います。京都市伏見区の竹田地区で伝承された唄を採譜して作られました。この歌は厳密には「子守唄」というより「守子唄」と呼ぶべきで、赤ん坊を寝かしつけるよりは、幼い少女が奉公に出て、赤ん坊の守りをしながら自分を励ますことを目的に歌った一種の「労働歌」だったのです。
大ヒットしたにも関わらず、「在所」が被差別部落を指すことがあるということへの理由で、放送局側の過剰反応により放送禁止扱いが始まってしまいました。この歌の持つ背景をただ単にタブー視するのではなく、少なくとも正しい知識を取り込むきっかけにしたいものです。
少なくとも現代よりも子どもたちが幼い頃から労働力として当然に期待され、教育よりも労働を求められていた時代がありました。日本中のほとんどの家庭がそうだったと思います。そして、現在も世界の子どもたちの多くが、そうした現状にあります。
日本人には今ひとつピンとこない「子どもの人権」は世界では大きな課題です。一日を水の調達だけに使う子ども、廃棄物の山をあさって生きる子ども、機関銃の訓練を続けている子ども…。子どもたちの人権を守れるかどうかは、明日の世界の姿を左右することだと思います。

問合せ:人権課
【電話】24-8811

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU