■今月の新刊 おすすめ本を紹介します
▽『香川にモスクができるまで 在日ムスリム奮闘記』 岡内大三(著)/晶文社
2019年、香川県には約800人のインドネシア系ムスリム(イスラム教徒)人が生活していましたが、信仰のために必要なモスク(礼拝堂)はありませんでした。本書は、挫折と差別を乗り越えて、モスク建設に2年間奮闘した、インドネシア人のフィカルさん達の記録です。
地方都市で暮らす彼らの実情や願いから、多様性や異文化共生とは何かを考えさせられます。
▽『ラブカは静かに弓を持つ』 安壇美緒(著)/集英社
少年時代に通ったチェロ教室。その帰り道で起きた事件により、深海の悪夢に苛(さいな)まれる主人公の橘は、著作権法侵害の証拠を掴(つか)むためにチェロ教室への潜入調査を命じられます。師や仲間との出会いによって、徐々に凍っていた心が溶けていく橘(たちばな)。
組織の立場や師への親愛、裏切り、仲間との繋(つな)がりの中で、橘が出した答えとは。
▽『ゆりかごになりたい、とヤナギは言った』 ベッテ・ウェステラ(文)/ヘンリエッテ・ブーレンダンス(絵)/塩﨑香織(訳)化学同人
木と木がかわす会話に耳を澄ませてみると…。ナラやブナなど10本の木たちが将来の夢について語り合います。それぞれの願いから人と木との関わりも見えてきます。「朽ちる」ことは繋(つな)がること。あたたかな木版画が優しくサークル・オブ・ライフを彩っています。巻末には登場した木たちについて解説ページもついています。
※ご紹介している本は、各館で所蔵状況が異なりますので、詳しくは職員にお尋ねください。
●中央図書館おはなし会
日時:5月13日(土)午前10時半
場所:マルタス2階 キッズスペース
対象:幼児・小学校低学年
内容:おはなし、手遊び、紙芝居など
料金:無料 ※当日自由参加
[隔月開催]
●郷土にまつわる歴史講座(協力:明治文庫の会)
『海の時代から石の島の時代へ~塩飽をめぐる諸相~』
日時:5月21日(日)午後1時半~3時
場所:マルタス1階多目的ホール
定員:60人
料金:無料
講師:橋詰茂さん(香川歴史学会会長)
■5月の休館日
▽中央図書館
日時:3~5・8・22・29・31日
問合せ:中央図書館
【電話】22-3746
▽綾歌図書館
日時:1・3~5・8・22・31日
問合せ:綾歌図書館
【電話】86-5915
▽飯山図書館
日時:1・3~5・15・29・31日
問合せ:飯山図書館
【電話】98-2666
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