■「差別をしない」から「差別を許さない」へ
マイノリティ(社会的少数者)の人への偏見や差別意識が伝わる言動の積み重ねのことを「マイクロアグレッション(無自覚に相手を傷つける言動)」と言います。
たとえば、以下のような言動が典型的です。
・「アフリカ人だから足が速いんでしょう?」
・「男なのにスイーツ好きなんだ」
・「障がいがあるのに頑張っていて、すごいね」
・「高齢者なのにITに詳しいですね」
マイクロアグレッションをしてしまう側は、マイノリティの人に対して無意識に抱いている偏見や固定概念などが根底にあると言われています。これらは、外国人差別や性差別などの場面でよく見られますが、部落差別でも同じことが言えます。「自分は差別しないから関係ない」、「昔の話」、「騒ぎたてるから無くならない」などといった言動には、この問題に関わりたくないという意識が潜んでいるのではないでしょうか。
差別は、「される側」の問題ではなく、「する側」の問題であり、その中には「自分には関係ないといった無関心であること」も含まれます。
平成28年には、部落差別の存在を認め差別が許されないものであること、その解消に向けて取り組む必要があることが定められた法律「部落差別解消推進法」が施行されました。
私たちは、様々な差別がある社会で生活しています。その中で、自分の意識や態度を見つめ直し、差別を許さない立場でどう行動していくかが大切です。
問い合わせ:人権課
【電話】24-8811
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