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自治体の皆さまへ

あの美しい石垣をもう一度 66

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香川県丸亀市

◆丸亀城南西部石垣の変遷(5)
「山﨑時代の丸亀城郭絵図」に描かれた山﨑氏時代の姿から京極氏に引き継がれた後、どのように石垣が変遷するのでしょうか?京極氏時代の丸亀城の様子がよく分かる資料として「丸亀城木図」があります。「丸亀城木図」は、寛文10年(1670)に大手一の門・二の門を建造する際に、幕府に提出した丸亀城木型模型の写しです。この「絵図」と「木図」で南西部石垣を比較すると、坤櫓(ひつじさるやぐら)もありほとんど変わりがないように見えますが、「木図」では帯曲輪(おびぐるわ)石垣の一部がつながっていることが確認できます。
なぜ帯曲輪石垣をつなげたかについて分かる資料はありませんが、おそらく山﨑氏時代の帯曲輪石垣の切れ目には、城内外へ出入りできる機能があったが、京極氏時代には帯曲輪石垣をつなげ、その機能をなくしたのではないか、というようなことが推測できます。
「正保城絵図」、「山﨑時代の丸亀城郭絵図」、「丸亀城木図」を参照しながら、石垣の変遷をたどってきましたが、京極氏時代に帯曲輪石垣がつながり、私たちの知る南西部石垣の姿となりました。
※詳細は本紙P.14をご覧ください。

◆「丸亀城―建築史的調査・年輪年代調査―」の講演会を開催します
日時:7月28日(日) 午後1時半から
場所:マルタス1階多目的ホール2
講師:
・名古屋工業大学名誉教授 麓和膳(ふもとかずよし)さん
・奈良文化財研究所客員研究員 光谷拓実(みつたにたくみ)さん

問合せ:文化財保存活用課 丸亀城管理室
【電話】23-2107

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