市では、令和6年能登半島地震被災地への独自支援として、1月1日の発災5日目から、親善都市である七尾市に職員派遣(原則、1班3人体制で5日間交代)を行ってきました。5月末までに約105人が災害対応業務に従事してきました。
今回、災害派遣業務に携わった職員に、災害支援活動から見えた現場の実状や課題などについて話を聞きました。
◆災害派遣職員の声(1)
消防本部総務課 満尾 隆弘
1月5日~9日派遣
派遣業務:被災地のニーズ調査
市の防災アドバイザーなど私を含む職員3人は、被災地の状況やニーズに応じた支援を調査するため、先発隊として七尾市に向かいました。
能登半島を北上するにつれて、道路の亀裂や陥没が増え、一部の建物損壊が目立ちました。被災地の実状と七尾市職員の疲れ果てた表情から、これが震災なのだと強く感じました。支援は名古屋市が中心となっていましたが、それ以外にも市でできる寄り添った支援はないかと伺ったところ、「温かいさぬきうどんが食べたい」、「人員不足の業務を手伝ってもらえたら」という声をいただいたので、うどん隊(下記写真)の実施や今後の派遣業務の調整を進めました。
今回の派遣を踏まえ、市全体として、平常時から危機管理の体制や意識づくりを高めていくとともに、家庭での備蓄の見直しに生かしていきたいと思います。
◆災害派遣職員の声(2)
市長公室政策課 大川 智
1月9日~12日派遣
派遣業務:物資輸送トラックの搬入補助と交通誘導
当時の被災地はライフラインの寸断や道路の亀裂・陥没など、余震が続く中で予断を許さない状況でした。七尾市職員の皆さんが自身も被災者でありながら昼夜いとわず災害対応にあたっていたことが印象に残っています。
私は、平成27年度に初めての人事交流職員として七尾市に1年間赴任していたこともあり、第2のふるさとが被災したことは自分事のように悲しく、胸を打たれる思いでした。
自身の住む丸亀市でも、近い将来に南海トラフ地震で日常を奪われる日が起こり得るということを今回の派遣でひしひしと感じました。
災害時には市職員としての責務を全うできるよう努めるとともに、自分の大切な家族や財産を守る自助の力を日頃から高めていきたいです。
問合せ:政策課
【電話】24-8839
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