◆いよいよ石垣積上げ工事が始まります!
2018年に崩落した南西部石垣の積上げ工事が、いよいよ始まります。これまでの工事を振り返ってみると、崩落直後には更なる被害拡大を防ぐための応急対策工事を実施し、そして崩落土や崩落石の撤去、回収を行う工事を継続してきました。工事を進めていく中で、石垣内部に残された「埋没石垣」の存在や、三の丸石垣が地中部深くまで続いていることなど、対処すべき想定外の問題が幾度もありました。その一方で、「埋没石垣」は文献資料に記された、江戸時代の石垣崩落を裏付ける遺構であるとともに、石垣最下段の根石や基礎構造が確認されたことで、地中部深く続く三の丸石垣が高さ31mの石垣であったことなど、新たな歴史的発見の連続でもありました。
これから始まる高さ31mもの石垣積上げ工事は、石垣の復旧事例では日本で初めての高さであり、まさに江戸時代、この石垣を築いた先人達の苦労や技術力を、身をもって体感するような難工事が予想されますが、「あの美しい石垣をもう一度」を合言葉に一石一石、着実に進めてまいります。
※詳細は本紙P.14をご覧ください。
問合せ:文化財保存活用課 丸亀城管理室
【電話】23-2107
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