■「正しく使いましょう、チャイルドシート」
小豆島中央病院小児科 山本真由美先生
子どもを車に乗せるときに使うチャイルドシート(ベビーシート、ジュニアシート)、正しく使えていますか?
外来でも、チャイルドシートを使用していなかった、使用していても自分で脱出してしまったために、頭を打ったりケガをしたりするお子さんが受診されます。重大な事故につながりかねないケースもあります。
チャイルドシートには、年齢に応じていくつかの種類があります。年齢や体格に応じたものを使う必要があります。
子どもが生まれて、初めて車に乗るとき、多くは病院を退院するときかと思いますが、そのときからチャイルドシートに乗せる必要があります。お産の準備のときに、忘れずに準備しましょう。
生まれたてのときは大人しくチャイルドシートに乗ってくれていても、だんだん嫌がってぐずったり、ベルトの固定が甘いと自分で抜けだしたりすることがあるかもしれません。チャイルドシートに乗せるのは、習慣です。少しの時間でも、車に乗るときには必ずチャイルドシートに乗るもの、という習慣をつけましょう。ぐずれば乗らなくてもいいという誤学習をしてしまうと、乗せるのが大変になります。
その代わり、チャイルドシートに乗っている子どもはずっと同じ姿勢である、ということを忘れず、こまめに休憩をとって、チャイルドシートから降ろしてあげましょう。特に乳児期や幼児期前半のお子さんでは意識してあげてください。
チャイルドシートは、種類によって車への装着の仕方、子どもの乗せ方もそれぞれです。お子さんの年齢や体格、ご家庭の車に合ったチャイルドシートを選び、正しく装着して使いましょう。
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