■「熱中症にご注意 暑さへの備えを」
小豆島中央病院小児科 山本真由美先生
今年も、暑い夏の時期がやってきます。普段からしっかり食事や水分、睡眠をとり、暑さに備えたいものです。体調の悪い時は無理せず休むこと、屋外での活動では帽子をかぶり、炎天下での激しい運動は極力避けること、こまめな水分と塩分の補給を心がけましょう。
子どもたちは、夢中になって遊んでいると、水分を摂ることも、日陰で休憩することも忘れてしまいます。暑さに応じた衣服の調節、帽子をかぶるといったことも、大人が気にかけてあげる必要があります。
お散歩に出かけるときも、地面に近い位置にいる子どもは、地面からの照り返しの影響を大人よりも強く受けることを意識して、時間や場所を選んであげましょう。ベビーカーでは月齢が小さいほど自分の力で動くことができないので熱がこもりがちになります。こまめにベビーカーから降ろしてあげたいものです。
車でのお出かけの時も、子どもはチャイルドシートの中で姿勢が変えにくいので、ときどき休憩してチャイルドシートから降ろしてあげましょう。また、エアコンをかけていても、短時間でも、車の中に子どもだけ残すのは非常に危険です。
熱中症が起こるには、気温の高さだけでなく湿度の高さも影響します。室内でも熱中症は起き得ます。エアコンは上手に使用しましょう。身体がだるい、めまいや頭痛、吐き気がしたら、熱中症かもしれません。涼しいところに移動し、水分と塩分の補給、首やわき、足の付け根などを中心に体を冷やしましょう。意識がない、などの場合は救急車を呼ぶ必要があります。対処法についてぜひ知っておいてください。
(参考:小豆島消防HP内「熱中症チェックシート」【HP】http://www.syouzu119.jp/PDF/nettyuusyousi-to(Ver.2019).pdf)
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