高知県の空き家率は12.8%で全国ワースト1位※、およそ10軒に1軒が空き家です。
そこで、県では昨年度から市町村と連携して、空き家の活用や発生抑制に向けた取り組みを進めています。
※総務省「平成30年 住宅・土地統計調査」
家は人が住まなくなると早くて1年で老朽化し、放置された空き家はご近所に迷惑をかけるおそれもあるため、空き家になる前から家の今後を考えておくことがとても大切です。
●高知県空き家相談窓口
空き家に関するワンストップ相談窓口として令和4年7月に開設しました。昨年度は500件を超える相談が寄せられ、そのうちの半数以上が、売却や賃貸など何らかの決断をし、空き家状態から解決の方向へと向かっています。
また、県内各地域で対面の出張相談会も開催しています。
▽実際にあった相談事例
相談者Aさん
・県外在住で県中部の町に空き家を所有
・定期的に管理していたものの、段々と負担に…
(1)インターネットで相談窓口のことを知り、電話相談
(2)窓口の相談員が物件情報を聞き取り、現地調査を実施
(3)調査結果をまとめ、活用の方向性や補助金などについて助言・アドバイス
(4)窓口の提案をもとにAさんは空き家を貸し出すことを決断
(5)町の補助金を活用して改修工事を実施
(6)町の空き家バンクに登録すると借り手が見つかり、マッチング成功!
(この間6ヶ月間)
さらに長い期間がかかる場合もあるので、早めにご相談ください!
窓口のこんなところが良かった
・無料で現地調査をしてくれた
・物件の状態に応じた助言
・アドバイスをしてくれた
▽空き家でお困りの方、まずは高知県空き家相談窓口までご相談を!
【電話】088-803-6511
【E-mail】akiya@aioros.ocn.ne.jp
受付時間:10:00〜17:00(土日祝、年末年始を除く)
●令和5年度の取り組み
▽空き家を生まない地域づくり
県では、地域とともに空き家対策に先導的に取り組む市町村をモデル市町村に認定し、「空き家対策モデル事業」に取り組んでいます。
今年度は10市町村が、空き家の活用や発生抑制に向け、地域の団体と連携して空き家対策に取り組んでいます。
・モデル市町村
黒潮町・津野町・中土佐町・須崎市・いの町・日高村・土佐市・土佐町・大豊町・安芸市
▽みんなの空き家セミナー
セミナーにはタレント・歌手・女優の松本明子さんに、ゲストとしてご登壇いただきました。松本さんは25年もの間、空き家となった実家を管理し続け、その間にかけた費用なんと約1,800万円!もっと早くに決断すれば良かったと後悔しないように、家族が元気なうちに、空き家や今住んでいる家の将来について話し合っておくことがとても大切だということを、ご自身の経験を踏まえてわかりやすくお話されました。
▽相続おしかけ講座
県では、空き家の発生抑制を目的として、高齢者サロンや自治会などの地域の集まりに無料で講師(司法書士)を派遣する「相続おしかけ講座」(高知県空き家予防支援事業)を実施しています。
対象:高齢者向けサロン・講座、地域の自治会、集落活動センター、あったかふれあいセンター、市町村主催の会など、おおむね20人以上が参加する地域の集まり
▽応募条件や申請様式など、詳しくはこちら!
【HP】https://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/171901/sozoku-kochi.html
●今後の出張相談会予定
受付時間:【電話】088-803-6511(高知県空き家相談窓口) 予約制
詳しくはこちら
【HP】https://akiya-kochi.jp/information.html?id=12
当日は、空き家に関するさまざまなご相談に司法書士や建築士、宅地建物取引士などの専門家が対応します!
▽土佐市
日時:令和5年12月23日(土) 10時~16時
場所:土佐市複合文化施設つなーで(土佐市高岡町乙3451-1)
▽須崎市
日時:令和6年2月17日(土) 10時~16時
場所:フジ須崎店1階催事場(須崎市西町2丁目7-15)
問い合わせ:県庁 住宅課空き家対策チーム
【電話】088-823-9858
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