●アシズリノジギク[土佐清水市 足摺岬]
初冬の足摺岬を白く彩る 断崖に咲く可憐な花
県西部エリアの代表的な観光スポットとして知られる、足摺岬。ダイナミックな景観はもちろん、季節によって変化する豊かな自然が見られるこの場所で、初冬の訪れを告げる草花が、アシズリノジギクです。足摺岬のアシズリノジギクは、昭和11年に植物学者の北村四郎博士が命名したノジギクの変種で、その特徴は厚い葉の裏面にびっしりと生えた白い毛。表面から見ると、葉の周りが白く縁どられて見えるほどです。また可憐な白い花の花弁は、徐々に淡紅色へと色を変えていくのだとか。足摺岬の断崖は、日差しや潮風が強く植物の生育には厳しい環境ですが、それでもアシズリノジギクをはじめ、さまざまな海岸性の草花が力強く咲き誇っています。
アシズリノジギク(見ごろ…11月~12月まで)
●咲いているスポットはここ!
展望所がリニューアル♪2月はヤブツバキも見頃に
令和5年12月リニューアルの「天狗の鼻」展望所からは、足摺岬灯台とアシズリノジギクのコラボレーションを楽しむことも。ヤブツバキが見頃を迎える2月には、恒例の「椿まつり」も開催されます。冬でも豊かな草花に出会える足摺岬に、ぜひ足を運んでみては。
参考:「日本の野生植物」(平凡社)
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