小さな県だからこその強みを活かして高知を元気に
今年のパリ・オリンピック・パラリンピックでは本県出身の4選手が見事にメダルを獲得されました。直後の県議会の本会議で、「高知のような小さな県からでも頑張れば金メダルに手が届くと、身をもって証明してくれました」とお祝いを述べたところ、複数の県議から、「小さな県でも、ではなくて、小さな県だからこそ、ではないのか」という反応をいただきました。
確かに、今回幼なじみの櫻井選手と清岡選手が揃って金メダルを獲得するという快挙が成し遂げられたのは、高知県が小さな県であるがゆえに、まるで県民全体が一つの大家族のように人と人とのつながりが深く、厳しいときにも励まし合い、困った時には支え合うという関係が築かれていたからこそだと思います。パラリンピックでメダリストとなった池選手と鬼谷選手も、県民から家族のような温かい声援が力になったと述懐されていました。
少し角度を変えてみると、高知県は小さな県であるがゆえ、産業・行政・大学・金融といった各分野での主要な担い手の間の距離が小さく、小回りが利きます。だからこそ、ヘルスケア産業での新規事業を展開するベンチャー企業の若い経営者たちも、「高知はイノベーションの地として最適」と口を揃えるのでしょう。
こうした強みを生かして、若者に魅力ある仕事をどんどん創出し、高知を元気にしていきたいと思います。
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