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知事コラム 濵田省司の一筆啓上

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高知県

能登半島地震の教訓を南海トラフ地震対策に!
今年はお正月から能登半島地震が発生し、山間部や沿岸部に大きな被害をもたらしました。同じような地域を数多く抱え、南海トラフ地震の発生が切迫している本県にとっても、決してひとごとではありません。本県でも4月17日の深夜に最大震度6弱というこれまでになく強い地震が発生しました。県庁では、緊急時の参集訓練などの成果もあって、地震発生の約1時間後には部局長ほぼ全員が参加して一回目の災害対策本部会議を開催し、被害情報の共有や対応の指示を行うことができました。人命に関わる大きな被害が確認されなかったことは不幸中の幸いでしたが、大規模地震発生への備えの重要性を改めて痛感させられました。
特に今回の能登半島地震では各地で道路が寸断され、集落の孤立や救助・復旧活動に大きな遅れをもたらしました。加えて各地で老朽化した水道管の破裂が相次ぎ、上水道の復旧に長期間を必要とした地域も少なくありません。
来たるべき南海トラフ地震に備えて、本県でも緊急輸送道路など災害に強い道路ネットワークの整備や水道管の耐震化を加速しなければなりません。
国に対しては、国土強靱化のための次期中期実施計画を前倒しして策定し、浦戸湾の三重防護事業などを含めて、必要なインフラ整備の加速のための財源を別枠で確保するよう、各県や市町村の皆さんと一緒になって、強力に働きかけてまいります。

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