■小中一貫教育・小中一貫校について〔その3〕
◆子どもの夢・希望・生きる力を育む学校づくりに向けて(2)
○地域とともに育む
魅力ある学校づくりにおいて、保護者や地域の協力は必要不可欠です。学校が掲げる「めざす子ども像」・「教育目標」などを共有してもらうとともに、その実現に向けた方策や課題対応を一緒に検討し、積極的に取り組んでもらえるように、保護者・地域の参画が得られる仕組みを構築します。
また、仁淀川町の豊かな地域資源を活用し、仁淀川町の暮らし・文化・産業をより身近に感じる教育活動を充実させます。仁淀川町の「オンリーワン」・「本物」を体験することで、子どもたちの郷土愛を高めていきたいと考えます。
その他、中学校においては、生徒数を確保することでより充実した部活動を行える環境づくりを目指します。部活動の地域移行をふまえ、専門性をもつ教職員の指導だけでなく、地域団体や地域のスペシャリストによる指導・サポート体制をつくります。
地域が一体となって、子どもたちの未来を育んでいく環境整備に努めます。
○安心・安全・笑顔があふれる
「公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律」に基づき定数配置される教職員を確保することで、安定した学校運営や教育活動が実践できます。
小中学校の教員間で「目指す子ども像」を共有し、9年間、一貫した教育方針で子どもたちを育てます。小中学校の互いの良さを取り入れる意識が向上し、協力して指導に当たる意識が高まることが期待されます。児童生徒の情報を共有しやすくなりますので、一人一人の個性に応じたきめ細やかで丁寧な指導が可能となります。
また、幅広い年齢の児童生徒が、安全・快適に学校生活を送れるよう、また、教職員が連携・協力して一体的な教育実践ができるように、施設・設備面の工夫を凝らす必要があることから、校舎・体育館・プールなど全ての学校施設の整備を図ります。新たな施設整備が必要となる場合は、町産木材を積極的に使用することとします。
■学校用具の整備も検討
例えば、これまで一般的に使われてきた教室机では、GIGAスクール構想※で導入されたタブレットを活用するには手狭になることから、寸法の大きい新JIS規格の机に切り替えることが推奨されています。また、多目的スペースなどを使って個人・グループで自由な学習を展開するために、さまざまな形態に合わせて容易にレイアウトできるテーブル・パーテーションの整備、子どもの姿勢を正しく保ち学習に集中できる椅子を選ぶこと、などが重要と考えます。
○用語説明
※GIGAスクール構想とは、令和元年に文部科学省が始めた取り組みで、全国の児童生徒のため、1人1台の学習用情報機器(パソコンやタブレットなど)を整備するとともに、機器利用のための高速通信ネットワークシステムを整備する取り組みのことです。
■校舎などの整備にあたって留意すべき点
ア 東南海・南海地震対策としての防災機能の充実
イ 児童生徒の安全確保(教室配置・学校内の動線・水泳授業など)
ウ ユニバーサルデザインを意識した施設・設備
エ 特色ある教育活動のために必要な施設・設備(多目的スペース・ランチルーム・図書室など)
オ 教職員が共に職務を行う職員室の工夫
カ 全学年の栄養面や嗜好に対応できる給食調理室
キ 放課後こども教室の専用区画の確保
などが考えられます。
問い合わせ:仁淀川町教育委員会
【電話】35-0019
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