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危機管理室からのお知らせ

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高知県仁淀川町

■「救えるはずの命を救う!」
語り継ぐ「稲むらの火」
~南海トラフ巨大地震の実話が伝える災害の記憶~(3)

◇世界の防災啓発に「稲むらの火」が引用される
インドネシア・スマトラ島沖地震の翌年、2005年に神戸市で開催された世界防災会議で「稲むらの火」が紹介されました。アジア防災センター(神戸市)では、アジア地域における「稲むらの火」普及プロジェクトを進めるため、アジア地域の人々が津波災害から命を守ることができるようにアジア8カ国津波防災教材として9カ国語のテキストを配布しています。
また、国連は「稲むらの火」の出来事が起きた11月5日を「世界津波の日」と定めました。日本の村のエピソードが、世界中の防災への啓発につながったのです。

◇災害について語り合い、伝えていくこと
「稲むらの火」をめぐる歴史には、さまざまな教訓があります。地震が来たら高台に上れ、という直接的な教訓もあります。
実際に、戦前に小学生だった年代の方にとっては、この教訓は鮮烈だったようで、戦後の津波(例えば1964年の新潟地震)においても、避難行動に大いに役立ったそうです。
そして、震災における機転と自己献身の大切さも、この物語は教えてくれます。何よりも、震災の歴史を人々が語り継ぐ大切さを教えてくれました。
1つのエピソードが160年以上にわたって、防災の啓発に生かされているのです。
私たちも災害について語り合い、伝えていかなければならないのではないでしょうか。
これが将来にわたる防災につながると思います。

問い合わせ:仁淀川町役場総務課危機管理室 防災アドバイザー 西森冨士夫
【電話】35-0111

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