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国際交流員コラム

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高知県四万十市

四万十市国際交流員 蒋 潔程(ショウ ケツテイ)

中国の図書館事情
6月19日から1か月の間、市立図書館で中国の年中行事について展示を行いました。中国人にとって一番大切な春節(しゅんせつ)(旧正月)、チマキを食べる端午節(たんごせつ)、爆買いする光棍節(こうこんせつ)(独身の日)という三つの行事や中国の少数民族を紹介し、中国と関連する本や絵本などの展示を行いました。びっくりしたのは、中国と関連する本や絵本を図書館が多数所蔵していたことです。パンダの本はもちろん、「西遊記」や「三国志」に関連する絵本や、中国で最も人気のあるSF小説の「三体」、さらに中国語原書の「秦嶺記(日本語訳:秦嶺記)もありました。
図書館について考えてみると、日本では小中高生がよく図書館を利用して本を借りたり、勉強したりしていることに気づきました。図書館も子ども用の絵本スペースを設置し、子どもたちのためにたくさんのイベントを行っています。
中国の受験は厳しく、大学に入るまでは基本的に勉強に集中しています。そのため、私は学校の図書館がどこにあるのか知らないほど利用していませんでした。受験以外の本を読む暇がなく、どうしても読みたい本があれば、学校の外にある本屋で買います。本屋に並んでいるのはほとんどテスト対策の本ですが、外国の小説なども売っています。夏休みになると、涼しい本屋には本を読む子どもたちがたくさんいます。
大学に入った後は、寮生活ということもあり、よく勉強のために図書館を利用しました。エアコンやインターネットもあり、使いやすいです。テスト期間になると人気になり、冬の朝5時から列に並んでいる学生もよくいました。
懐かしいですね。私にとって本を読むことは大事なことです。外国の本を読んでから、海外に行きたくなりました。今もよく市立図書館を利用しています。皆さんも好きな本と出会えますように!
※「秦嶺記」の「嶺記」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。

国際交流員は、市内の学校や保育所、各種団体に出向き、中国文化について講演や交流活動を行っています。興味がある方はぜひご連絡ください。

問合せ:(市)企画広報課 広報統計係
【電話】34-1810【メール】kouhou@city.shimanto.lg.jp

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