■水晶文旦とは…
土佐市で多く栽培されている文旦「土佐文旦」とは異なる品種で、9月ごろの早い時期から市場に出回ります。透き通る水晶のように美しい果肉は、1粒1粒に果汁が詰まってとてもジューシーです。文旦類の中でも糖度が高い品種で、県内外にこのおいしさを知るファンは少なくありません。
今回は、そんな土佐市の特産品の1つである「水晶文旦」について、高知県農業協同組合の土佐市施設果樹部会の部会長であり、生産者でもある中平吉彦さんにお話をお伺いしました。
○土佐市施設果樹部会 部会長
中平 吉彦 さん
2,000平方メートルの水晶文旦ハウスのほか、ハウス小夏も栽培されています。
■水晶文旦の旬はいつですか?
水晶文旦の収穫は、9月中旬から10月いっぱいにかけて行われます。
水晶文旦は、寒さに弱い品種であるため、ハウスで加温して栽培するのが一般的で、露地で育つ土佐文旦に比べると、3カ月ほど早く収穫時期を迎えます。
■今年の水晶文旦はどうですか?
7月・8月に晴れが多いと、甘い水晶文旦が育ちます。今年は7月・8月に雨が多く、不安を感じていましたが、いざ収穫をしてみると、例年よりも果汁が多いおいしい文旦ができました。天候など、最高の環境であったとは言えませんが、今年もたくさんの方にご好評をいただいています。
■水晶文旦の今後について
高知の特産品として、どんどん認知度を増やしていきたいです。
今年は、高知県内のテレビや新聞でも水晶文旦を取り扱っていただきました。さらに、全国放送でも旬の食べ物として全国に紹介することができました。高知県内でも水晶文旦を知らない方はまだまだいらっしゃいます。まずは水晶文旦を少しでも多くの人に知ってもらうことが大切だと思っていますので、こうした情報発信にも積極的に取り組んでいます。
また、毎年9月末には高知市の「とさのさと」で試食販売を行い、幅広い世代の方にご好評をいただいています。
高知の秋の食べものといえば「水晶文旦」と県内外の皆さんに認識してもらえるようになれば嬉しいです。
◆気になる!疑問
○水晶文旦って、いつが食べ頃?
水晶文旦は樹上完熟する作物で、しっかりと熟れた状態で収穫しますので、収穫時が食べごろです。
土佐文旦の外皮が黄色く熟した状態と比べて、緑色の状態であっても、中身は完全に熟しています。
紙面では分かりづらいですが、土佐文旦は濃い黄色、水晶文旦は緑がかった黄色をしています。
■11/3(金・祝)
土佐市の産業が集まる土佐市産業祭を開催します
時間:午前9時〜午後3時
会場:複合文化施設つなーで
土佐市の企業PRやグルメ、特産品販売など、魅力が詰まった30以上の企業が出店!
あなたの知ってる土佐市やあなたの知らない土佐市が大集合!
さらに、和紙の手すきや鰹節削り、生姜掘り体験のほか、小さなお子様向けの工作ワークショップなども同時開催。
もちろん水晶文旦もあります。
すごい!うまい!楽しい!魅力いっぱいの土佐市を皆さんでぜひご体感ください!
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