文字サイズ
自治体の皆さまへ

ちかちゃんの営農指導員だより

22/26

高知県土佐町

土佐町 農畜林振興課
営農指導員 千頭健司

9月の畑の管理について

9月は、葉菜、根菜類の種まき、育苗、植え付け、間引き、追肥などいろいろな作業があります。適度な降雨があると秋野菜の植え付けも順調に進みます。
植付けの際にはこう畝にして湿害を防ぎましょう。
適度な降雨は恵みの雨となる一方、秋雨前線に伴う長雨、台風は農作物の作況に大きく影響します。

◆対策として
・可能であれば菜園を囲むように暴風ネットをはる。
・植え付け間もない野菜には寒冷紗やネットを直掛けして保護する。
・キャベツ、ネギなどは株元に土寄せを行う。
・台風通過後には株の倒伏、茎葉の損傷、細菌性病気の誘発などがあり、早めに殺菌剤を散布する。

▽種まき
暑さが続いている場合、軟弱な生育をするホウレンソウ、コマツナ等は、種まき後遮光ネット(遮光率30~40%)をトンネル状に被覆して、裾を10cm程開けます。
ネットを張ったままだと徒長しやすくなるため、本葉4~5枚になったら取り除きます。

▽植え付け
レタス、ブロッコリ-の苗は、本葉が4~5枚に育った頃が植え付け適期です。
ブロッコリ-は畦幅60cmの畦を立て、株間45cmに植え付けます。

▽間引き
すじまきしたホウレンソウ、コマツナは、徒長を防止し、生育を揃えるため、発芽後に密生している株を間引き、本葉2~3枚の頃に株間3~4cmにします。
ニンジンなどは、本葉2~3枚の頃に株間3~4cm間隔に間引きします。本葉5~6枚の頃に最終的な間引きを行い、株間10~12cmにします。

▽追肥と土寄せ
ブロッコリー、ハクサイ、キャベツ等は、株が成長したら畝間の土を株元にクワで寄せます。土寄せすることで株元が固定されるとともに根圏が広がります。

◆ミニ知識
畑の消毒の仕方について

(1)太陽熱殺菌
土壌中に十分水分を入れて、ビニールなどで覆い、太陽光を当てて、土壌温度を上昇させます。
土壌中の存在する連作障害を引き起こす病害虫のほとんどが、60℃で死滅します。
太陽熱だけで土壌温度を60℃に到達させるかがカギとなります。

(2)土壌還元消毒
「太陽熱殺菌」同様、土壌中に十分量の水を入れ、太陽熱で加熱します。
ただ土壌中に水分を入れる前に、「米ぬかなどの有機物を土壌に混入します。
そうすることで、土壌中の微生物が有機物を分解して活発に増殖することで、土壌中の酸素が消費され、病原菌が生育できない環境を作ることができます。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU