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教育委員会文化財係 第42回 日高村 気になるデザイン散歩

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高知県日高村

このコーナーでは、何気ない日常で見つけた素敵なデザインを楽しみます。

▼日高村「見仏記」(鑑賞入門 明王編)
今回も日高村の仏教文化財を楽しく鑑賞するヒントを紹介します。

▽明王
密教で最高の大日如来の分身で、言うことを聞かない人々を救うためにおっかない姿をしています。あるお寺ではひと昔前の学園もののドラマに出てくるパンチパーマの生徒指導の先生に例えられていました。着ているものは、菩薩と似ていますが、菩薩が着けている冠や肩にかけている可憐な天衣は着けておらず、ほとんどのものが、目をむいた怒った顔をしています。
(1)全体
悟りを開く前の釈迦の格好で、古いインドの貴族の格好。
(2)髪型
パンチパーマのような巻き毛。古い時代のものはストレート。左肩にかけて束ねた髪を垂らしているものもある(弁髪)。
(3)目・牙
左目は細めて地を見ており、牙も左目側は下向き。右目は見開いて天を見ており、牙も右目側は上向き(天地眼)。弘法大師が密教を伝えたときに一緒に伝えた古い時代のものは両目を見開き、牙は下向き。
(4)持ち物
右手に剣、左手に羂索(けんさく)という投げ縄のような武器を持つ。
(5)その他
炎の形の光背「怒り」をしめす。台座は岩のようなデザイン。

〇大日大聖不動明王(九頭・護国寺)
村指定文化財で鎌倉時代の像。像の高さは約58cm。
頭のてっぺんに蓮の華が乗っており、目は鎌倉時代から多くなる水晶製の玉眼。髪型は全体としてはロングヘアーで、巻毛から左肩にかけて束ねた髪を垂らしている。
〇木造不動明王立像(下分・神宮寺)
江戸時代の像。像の高さは22cm。

※今回紹介した仏像は通常一般公開されていません。

•参考資料
・令和4年度日高村文化財保存活用地域計画策定委託業務(概要調査)報告書
・日高村教育委員会「日高村史」 1976年
・前田和男「私のメモ帳第九」前田和男 2014年
・山本勉「仏像のひみつ」朝日出版社 2006年
・西村公朝・飛鳥園「やさしい仏像の見方」新潮社 1983年
・日高村文化財保護審議委員会「日高村文化財誌」 1972年

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