文字サイズ
自治体の皆さまへ

村の出来事(1)

1/16

高知県日高村

■4月21日「新日下川放水路」完成 ~日下川床上浸水対策特別緊急事業完了~
4月21日(日)、新日下川放水路呑口導水路において「新日下川放水路」完成式(イベント)を国土交通省・高知県・日高村の共催により開催しました。
当日は、前日からの雨が心配されましたが、多くの村民の期待と熱い思いによって、雨もあがり無事に挙行することができました。
式典は、尾﨑正直国土交通大臣政務官による式辞に始まり、多くの国会議員の皆さんや、関係機関来賓の皆さんより温かい祝辞等を頂きました。
「新日下川放水路」完成を記念する「くす玉開披」では、制水門や管理道の銘板の文字を書いてもらった、地元日高中学校3年生の二人にも参加してもらい、完成の祝いを行いました。
また、多くの小学生たちも「ありがとう」のメッセージを書いた紙風船を飛ばして一緒に完成を祝いました。

平成30年1月から工事に着手し、完成を迎えるまでの工事期間中は、地権者・関係者の皆さんをはじめ、特に放水路吐口部にあたります、いの町大内南の谷、中の谷地区の皆さんには、3本目となる放水路を受け入れていただき心より感謝申し上げます。また、呑口部の田福地区の皆さんにも、多大なるご理解・ご協力を賜り感謝申し上げます。
日高村は地勢上、水との闘い300有余年の歴史を有する村です。特に昭和50年には、仁淀川中流域における記録的な豪雨により、戦後最大規模となる浸水被害が生じ、25名の村民の方が犠牲になられました。その後、国県等のご尽力により日下川放水路や調整池等の整備がなされ、それ以降大きな浸水被害はなかったわけですが、平成26年の2週連続の台風により、またもや大きな浸水被害に遭い、絶望の淵に立たされました。そのような中、多くの国会議員の先生方や関係者の方々のお力添えをいただき、国県のご理解とご協力により、令和6年4月21日、地域のくらしを守る新日下川放水路をはじめ、床上浸水対策特別緊急事業の完了を迎えることができました。
日高村におきましても、日下川流域が一丸となって治水対策に取り組み、安全かつ安心して暮らすことができるまちづくりを目指し、「日高村水害に強いまちづくり条例」を制定し、令和5年1月1日より施行しております。
今後、日高村としましては、さらなる治水安全度の向上を目指し、流域全体の将来像を示した「まちづくり」と一体的に考える「流域治水まちづくり」という、新たな考え方のもと、取り組みを進めていくとともに、新日下川放水路のインフラを観光資源として活用し、先人たちの時代から水と闘ってきた歴史などを伝え「水と共生するまちづくり」を次の世代につなげていくという大きな役割を担っています。そのためにも、地元の子どもたちに対する治水教育や放水路管理道前をインフラツーリズムの窓口となるような公園整備に取り組み、水害との闘いの歴史を大きく変える放水路について、
「巨大な水のトンネルは未来へのトビラ。」
をコンセプトに、日高村の新しい未来に通じるトンネルとして後世に引き継いでいきたいと思います。
令和6年4月21日 日高村長 戸梶眞幸

※詳しくは本誌2~7ページをご覧ください。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU