■ツルシキミ(ミカン科)
秋ごろから翌春にかけて、横倉山の林内で鮮やかな赤い実が目立つようになります。ツルシキミというこの植物、見た目は美しいのですが、葉や果実にはアルカロイドという有毒物質が含まれています。そのためシカなどの食害を受けづらいといわれています。
横倉山では特に畝傍山のあたりで多く、登山道の左右を覆うように生育しています。本種は茎の下部が地を這うので、地面を覆っているように見えるのでしょう。
花の時期自体は5月頃で、花には芳香があるということです。冬が過ぎて暖かくなったら、ツルシキミの香りを楽しみに、横倉山を訪れてみませんか。
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