よそもん通信とは、固定概念なくまちの魅力に気付くことができる地域おこし協力隊を「よそもん」と置き換え、その活動内容を町民の方々に広く知ってもらうためのものです。
■「広がるMei工房」
ミヤジ(横倉山自然の森博物館の活性化)
こんにちは、横倉山自然の森博物館の活性化がミッションのミヤジです。
今回は過去のよそもん通信で紹介した私のなりわいについてのお話です。
標本を作るということに興味がある私は、なりわいとしてはく製づくりに取り組んでいます。しかしその作業は寒い時期にしか行うことができません。そのため、暑い時期のなりわいとしてイラスト制作やグッズ作成も行っています。
実は今年の春に、愛媛県の面河山岳博物館から夏の企画展にまつわるオリジナルグッズ用イラスト制作を依頼していただきました。
企画展はカブトムシについて取り扱ったもののため、カブトムシをモチーフにしたグッズ制作に向けてイラストを描き起こしました。大人も子どもも欲しくなる、かわいらしくも独自性のあるデザインということで、思いついた図案を複数示し、その中から先方が選んだものを掘り下げて制作しました。
先方の施設には昆虫専門の学芸員さんがいらっしゃるので、専門的に間違いがないかの指摘もしていただきました。
個人的にはデザインとしてもかわいらしく、専門性もあり、親子の会話にもつながるもの、というところを意識して作成したので、そのこだわりが生きるとうれしいなと思っています。また、企画展の盛り上がりに少しでも貢献することができればと考えています。
企画展は11月の後半まで開催していますが、ありがたいことに一部のグッズは8月半ば時点で、すでに売り切れ間近であると連絡がありました。
今後とも自分が楽しみながら、誰かの新たな楽しいを生み出すことができればと考えています。
■コスモスまつりとツガニ
エビハラ(観光振興)
早いもので移住してから2年5カ月となりました。今月5日から開催の「コスモスまつり」を見るのも3回目、協力隊初年度はコスモスの種まきを手伝い、満開のコスモスに感動もひとしおだったことを思い出します。
「コスモスまつり」で外せないのが、越知で初めて食べた「ツガニ汁」。出店されている各店舗で、そうめんやうどんを使い、それぞれ秘伝の味があるようで、食べ比べも楽しみの1つです。
さて、高知での呼び名は「ツガニ」ですが、関東では「モクズガニ」が一般的な呼び名のようです。お隣の徳島では「ヒゲガニ」と呼ばれているらしく、地域や地方でさまざまな呼び名があり面白いですね。
さらに、ツガニの生態を調べると、海で生まれ、川を上って淡水域で成長し、成熟すると産卵のため川を下る降河回遊(こうかかいゆう)の生き物とのこと。土佐湾で生まれ、仁淀川を上って成長し、土佐湾に帰っていくことを想像すると、生物の不思議さを感じます。
想像を巡らせながらも、海に帰っていくこの時期が食べごろの「ツガニ」。濃厚な味は秋の味覚。リュウキュウと合わせていただく郷土料理は、高知の味です。
今年は、仁淀川の清流とツガニに感謝し、満開のコスモスを眺めながら「ツガニ汁」と「ツガニ飯」にも舌鼓を打たせていただこうと思います。
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