9月6日~11日まで町議会9月定例会が開かれ「防災行政」「土木行政」「観光振興」などの行政報告を行いました。
■防災行政
8月19日、町村長と知事との意見交換会があり、本町は住宅耐震改修に必要な国・県の補助金の緊急的な予算措置などを要望し、知事から県補助金について、前向きな回答をいただいた。
能登半島地震の被害を見て分かるように、住宅耐震化は南海トラフ地震対策に欠かすことのできない事前防災対策と考えている。引き続き、国・県補助金の安定的な予算確保に努める。
▽台風10号
住宅・道路・農業用施設などに、大きな物的被害・人的被害もなかった。
■土木行政
▽道路・河川の要望活動
7月・8月にかけて、要望活動を行った。
道路については、「国道33号整備促進期成同盟会高知県協議会」の会長として、また、高知県全体の協議会である「道路整備促進期成同盟会高知県地方協議会」の副会長として、国土交通省、財務省および県関係国会議員に道路整備の必要性を要望した。河川については、新規加盟の「仁淀川改修期成同盟会」、その上部団体にあたる「四国治水期成同盟連合会」および「四国河川協議会」において道路同様、国土交通省などに河川整備について要望した。
▽空き家改修費等補助金
改修工事の補助実績は、令和4年度3件、5年度2件、6年度上半期2件。家財道具の処分、運搬の補助実績は、5年度2件、6年度上半期2件となっている。
■観光振興
お盆期間中、浅尾沈下橋へ警備員を配置して観光客を集計した。昨年は6日間で1934人、1日の平均来訪者数は322人、今年は9日間で2838人、1日の平均来訪者数は、315人。
竜とそばかすの姫の上映から3年経過したが、有名企業のテレビCM撮影やウェブサイト上での広告撮影、雑誌の撮影など、次々と撮影の問い合わせが入っており、浅尾沈下橋への観光客数は、極端に減少することなく推移している。
■滝上町との長期職員研修
今年度より、越知町の友好交流町である北海道滝上町と新たに約1カ月にわたる長期派遣研修を実施している。5月15日から6月14日まで本町の横山主幹が1カ月間の研修を修了してきた。
9月8日から10月7日まで、滝上町から農林建設課の大枝主事が本町に派遣される。今回の職員研修が両町行政の研鑽を深め、さらなる友好交流の発展につながることを期待している。
■教育行政
▽滝上町との児童交流事業
夏の交流は7月30日から8月1日の3日間、滝上町児童を迎えて実施した。滝上小学校5年生11人と清原滝上町長をはじめとする引率8人の総勢19人で越知町に来ていただいた。
来年2月には、滝上町への児童訪問交流を計画している。
相互の訪問を通じて、それぞれの町の自然、歴史、文化を学び、また児童自身が暮らす町の良さを再認識する機会とすることにより、ふるさと教育の推進に取り組んでいく。
▽中学生国際交流事業(国内英語研修)
8月21日と22日の午前中を使って、東京グローバルゲートウェイで研修をした。はじめは緊張や恥ずかしさもあり戸惑う生徒もいたが、慣れてくると片言でもジェスチャーを交え会話ができるようになり、2日目になると表情も明るく相手との会話も上手にできるようになるなど、全員がネイティブな英語を体験して学ぶことができた。
また、国会議事堂の見学も行い、見聞を広めることにより、生徒が大きく成長することができた研修となった。
■終わりに
人口減少は、日本全体の大きな課題である。全国知事会の議論においても、「関東圏に人口が集中することから地方へ分散を促すべきとの声がある一方、日本全体の人口減少に対し、国家として考えていくべきである」などさまざまな意見がある。
私は、両面で対策をとっていくべきで、我々も粘り強く施策を実行しなければならないと考えている。
いずれにしても、町民の皆さんが安全で安心な生活を送れること、若者世代に住んでいただくことが最も大切である。
防災減災対策と人口減少への取り組みを最重要課題として、今後も町勢浮揚に向けて全職員一丸となって進めていく。
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