文字サイズ
自治体の皆さまへ

地域おこし協力隊によるよそもん通信第62号

12/56

高知県越知町

よそもん通信とは、固定概念なくまちの魅力に気付くことができる地域おこし協力隊を「よそもん」と置き換え、その活動内容を町民の方々に広く知ってもらうためのものです。

■「あっという間の3年間でした」ミヤジ(横倉山自然の森博物館の活性化)
こんにちは、横倉山自然の森博物館の活性化がミッションのミヤジです。
月日がたつのは早いもので、もうすぐ私の活動も丸3年を迎え、協力隊は卒業となります。というわけで、今回で私のお話は最終回です。
生きものが好き、博物館が好き、モノ作りが好きな私は、活動の中でそれらの魅力を発信したいと思い、取り組んできました。
1年目は博物館の展示に関して子どもたちが楽しめるような工夫を少しずつ足してみたり、標本づくりワークショップを企画したりしました。
収蔵品の整理を進める傍ら取り組んだ、これらの活動によりできたたくさんのつながりには、今でも続いているものもあります。
「体験したことを自由研究にまとめたよ」と模造紙を持ってきてくれた子もいました。
「ここで習った標本ができあがったから博物館に寄贈します」といただいた剥製は、博物館のアカガシの森ジオラマで展示しています。
ほかにもたくさんのエピソードがありますが、ここでの体験が博物館への愛着を育ててくれたのかな、とそれぞれうれしく感じたことでした。
2年目は、最初の年に感じた館としての課題「認知度の低さ」に対しても取り組んでみました。取材対応に取り組んだり、県内外で人気のある龍馬パスポートでの体験を始めてみたり。
また、博物館や地域の魅力を発信するツールとしてグッズづくりにも取り組みました。
地域の生き物をモチーフにした缶バッジは、多くの方に手に取っていただくことができました。モチーフのどれもが高知県に息づいていることを伝えると、それぞれの方が感嘆の声をあげたり、微笑んだり。
それらも、楽しい気持ち、うれしい気持ち、そして知識を少しずつ運んでくれているようです。
そして、ありがたいことにこの年は朝ドラの関係もあり、博物館は大いに来館者が増え、たくさんの方に知ってもらう機会を得た年でした。
展示案内や体験対応をさせていただきながら、あっという間に2年目は過ぎていったことを覚えています。
3年目は、これまで培ってきたことを形にすることに取り組ませていただきました。
活動の集大成として、夏から秋にかけての企画展の担当をさせていただき、他館の学芸員と展示物借用に関する連絡を取るなど、さまざまな調整を経て、無事に企画展を開催できて本当によかったと思います。いろいろな学びを得た経験でした。
また、なりわいの方では剥製づくり、生き物グッズ作製をしています。
剥製は自然史博物館と切り離せないものです。自然史の情報を残す実物としてはもちろん、展示として生き物を知るお手伝いをしてくれます。
そんな剥製を作る技術を学び、残していきたいと考え、今も修業中です。
もうひとつのなりわいとして生き物グッズの作製も少しずつ展開しています。
剥製やグッズは、生きものや博物館、モノづくりの面白さについて伝えるよいツールです。楽しく、そして正しい知識を伝えるために、これからもこつこつ学んでいろいろなものを生み出していこうと思っています。
3月の末で私の協力隊としての活動は終わりです。博物館の中の人としての活動は終わりますが、友の会の一員として博物館には関わり続けるつもりです。
越知町内に住まいを構えていますし、博物館にもたびたび顔を出すと思います。
やっぱり生きものが好きなので、木々や小鳥をみつめながら鼻歌を歌っていたり、虫網を持って走っていたりと少々挙動が怪しいかもしれません。
怪しいだけで悪さはしませんので、見守っていただけるとうれしいです。今後とも、よろしくお願いします。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU