2月2日に高知市で、第50期棋王戦5番勝負の第1局が開催され、藤井聡太7冠と増田康宏八段との対局で、永世南海王将の小野憲三さん(7区)の将棋盤・駒が使用されました。
主催の高知新聞社と将棋連盟県支部連合会が協議し、小野さんに協力を求め、検分を経ての使用となった盤は、約40年前に「当時の月給2カ月半分」の30万円で購入したもので、高さ7寸(21・2cm)の足付き盤で、素材は最高峰の本榧(ほんかや)とのことです。
小野さんは、小学1年生で将棋好きの祖父に習い始め、中学時代は、越知町出身でプロ棋士として活躍した故・大原英二七段にプロ入りをもちかけられたほどの腕前で、佐川高校卒業後の1963年に越知町役場に就職してからも、大原さんの下で腕を磨き、1987年に日本将棋連盟主催の全国支部名人戦で優勝し、アマ最高位の6段となり、また、南海王将位を11期獲得し、2001年には永世称号を獲得されています。
毎週日曜日の午後に、本の森図書館3階で、子どもから大人までが参加する将棋サークルで指導をされています。
小野さんは「今回の棋王戦前夜祭で棋士に花束を渡した桝本花夏さん(須崎市)も、同サークルに通っています。藤井七冠をはじめとする若い棋士の活躍により、将棋ブームが続いており、高知から新たなプロ棋士が誕生することを願っています」とのことでした。
引き続きご指導のほど、よろしくお願いします。
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