1月3日、倉吉未来中心大ホールで「令和6年倉吉市はたちのつどい」が開催され、令和5年度に二十歳を迎える296人が参加しました。
二十歳の節目に集まった参加者の皆さんの笑顔と、式典でのようすをまとめました。
■二十歳の抱負
◇日常を大切に過ごしていきたい 南波理菜さん
人生の大きな節目となる二十歳の日を、この生まれ育った倉吉で無事迎えることができたことを大変うれしく思います。共に学び、笑いあいながらたくさんの思い出を共有してきたかけがえのない友人、いつでも熱心にご指導してくださった先生方、温かく見守り続けてくれた地域の方々、そして20年間1番の味方となり、愛情を注ぎ、育ててくれた家族に感謝の気持ちでいっぱいです。今までに経験した楽しかったこと、辛かったこと、悔しかった出来事全てがこれからの未来を紡ぐ糧になると私は信じています。
私には看護師になるという夢があります。小さな頃から私の周りにはさまざまな事情を抱える友人がいました。そばにいても力になることができない、自分にはどうすることもできないもどかしさを感じていました。大切な人が傷ついたり苦しんでいる時に支えたい、なにかできなくてもその人にとって心の拠より所になれる人になりたいと思うようになったことが、私を看護師の道へと導いてくれたのかなと思うことがあります。
その時感じた感情や経験は今でも忘れることはなく、大学での大変な勉強、ハードな実習期間に思い出し私自身を鼓舞してくれます。
また、周りには大学に通い夢に向かっていたり、社会に出て頑張って働いている友人がいます。毎日前向きに夢に向かって頑張れているのはそんな友人たちのおかげだと感じています。夢に向かってまっすぐ突き進んでいる人、夢や自分のやりたいことを探しながら今を一生懸命生きる人、さまざまだと思います。今感じる葛藤も悩みもいつか振り返った時、まっすぐ生きていた証だと感じることができるのではないでしょうか。私たちは自分の人生の中でやりたいことを自分で選択し、歩むことが出来ます。その力を毎日いろんな人や出来事に出会い経験する中で蓄えているのだと思います。私もそういう自分であれるよう、日常を大切に過ごしていきたいと思います。
成人を迎えた私たちですが、これからも一歩ずつ成長する私たちを温かく見守ってください。
◇目の前のことに対し全力で取り組む 田中虎之介さん
まず初めに、このような素晴らしい式典を開催していただいたこと、二十歳を代表してお礼申し上げます。そして、私をここまで育ててくれた家族、学校の先生方にも感謝申し上げます。
現在、私は島根大学に通い、アメリカンフットボール部に所属しています。運動嫌いの私が、アメフト部に入部してからは、予想より苦しいことばかりでした。2時間と言われていた練習は、気づけば3時間、4時間と日に日に延びていき、休日は丸々潰れ、1年生ながら主力として厳しく指導される日々でした。2年生のシーズンは4月にひどい捻挫をして2か月の離脱、7月には腰の疲労骨折、シーズンが終了する11月まで、まともな運動すらできくなってしまいました。
しかし、怪我(けが)をしている中でも成長した部分がありました。それは、アメフトに対する理解力や思考力です。見学している私に対し「そのメニューの意味を考えているのか」「それこそメンバーの方としっかり共有できているのか」など、本当に細かいことまで質問攻めにされました。
当初、私には大学に入学してからのプランがありました。軽音サークルに入り、音楽の練習、ライブに参加し、長期休みには仲間とキラキラした青春を送るというものでした。
もし入学前のプランになっていたら、私は必死になってプレーしたのか、練習の意図を考え思考力が身についたのか、怪我をしてしまった悔しさを感じ、向上心を持てたか。私は、できなかったと思います。
ここにいる皆さんにも、将来に向けてのプランが何かしらあると思います。しかし私は、そのプランが思い通りにならなくても、大きな問題ではないと思います。なぜなら、自分たちは明日、何があるかわからないからです。これから社会に出ることになりますが、柔軟なプランを持ち、そのプランに対して全力で取り組んでいこうと思います。
自分は一人の力だけでこれまで生きてこられたわけではありません。多くの方々の支えがあったからこそ、今まで成長し生きてこられたと思います。二十歳を迎え、これからも一歩ずつ成長していく私たちを、どうか温かく見守ってください。
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