県指定保護文化財(建造物)
本堂は寄棟造(よせむねづくり)の屋根に、建物を斜面に張り出して造る懸造(かけづくり)で、天正(てんしょう)年間(1573~1592年)に造営したと推定されています。県内では唯一の懸造五間堂(ごけんどう)で、本尊を安置する内陣(ないじん)と人々が参拝をする外陣(げじん)に内部を分ける中世仏堂の事例として貴重です。内陣には国の重要文化財に指定されている厨子(ずし)があり、中に長谷寺の本尊が安置されています。仁王門は入母屋造(いりもやづくり)の八脚門(はっきゃくもん)で、延宝8(1680)年の造営と伝わります。
場所:長谷寺(仲ノ町)
長谷寺は山号(さんごう)を打吹山、本尊を十一面観音菩薩像(じゅういちめんかんのんぼさつぞう)とする天台宗寺院です。
養老5(721)年法道上人(ほうどうしょうにん)によって北谷の長谷(ながたに)に開かれた後、現在の打吹山に移されたと伝えられています。
問合せ:文化財課
【電話】22-4419
【FAX】22-2303
<この記事についてアンケートにご協力ください。>