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町長室から No.71

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鳥取県南部町

■朝ドラとワカキノサクラ
役場法勝寺庁舎の一角に小さな桜の木があります。今年は周りのソメイヨシノとほぼ同時に小さな桜花を咲かせました。樹齢は30年を越すと思いますが、背丈は2mほどの小ぶりなものです。この桜は「稚木(わかき)の桜」という名で、NHKで現在放送中の朝ドラの主人公、牧野富太郎博士(1862〜1957)が高知県佐川町で発見命名した山桜の一種です。
桜がご縁で、平成8年に牧野博士の出身地、佐川町との交流がはじまり、その印として植樹されたものです。小さな木であるがゆえに、職員の草刈り作業で時々重傷を負いながらも、山陰の風雪にも耐え毎年花を咲かせてくれています。
昨年2022年は、牧野富太郎博士生誕160周年の年で、佐川町民はもとより高知県内でも盛り上がっていると、佐川町長の片岡さんから届いた年賀状で知ったところです。町民有志のみなさんが「朝ドラに牧野富太郎を」という長年の誘致運動を通じて、日本植物学の基礎を築いた郷土の偉人の功績を多くの皆さんに知ってほしいという熱意が、朝ドラという満開の花を咲かせたといってもいいのではないでしょうか。
防災協定を結んでいる佐川町と南部町。コロナ禍で足掛け4年交流が途絶えていますが、今年こそは、子ども達のスポーツ交流や歌舞伎をはじめとした文化交流などを再開させる良い時期を迎えています。わたしは同じ文化でも酒文化の交流で、朝ドラにもゆかりがある司牡丹の酒蔵を訪ねるのを楽しみにしているところです。

南部町長 陶山清孝

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