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自治体の皆さまへ

~より身近な公共交通を目指して~ わたしたちのふれあいバス(1)

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鳥取県南部町

公共交通は、高齢者や障がいのある方、子どもなど、車の運転が出来ない方にとって、買い物や通院、通学のための大切な交通手段で、生活を支える役割を担っています。
現在は車を使っていても、将来は免許返納を検討しているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。高齢化が進む中で、今後は免許を返納される方が増えることも予想されます。住民生活の移動手段として、公共交通の存在はますます重要になっていきます。
町内には日ノ丸自動車による路線バスと町営ふれあいバスが運行されています。鉄道やタクシー事業者がないため、バスが唯一の公共交通です。しかし自家用車で移動をする方が多く、また人口減少に伴い、バスの利用者は年々減少しています。一般的にこうした利用者の減少がバスの便数の削減や路線廃止などサービスの低下につながる可能性があります。運行を継続するためには、多くの人に利用される必要があります。
町では、皆さんの移動手段を維持しながら、利便性を向上させるために、ふれあいバス運行形態の見直し等に取り組んできました。今月は、ふれあいバスにスポットを当て、バスを活用した地域の取り組みや、利用方法等についてご紹介します。わたしたちの暮らしに必要な公共交通を守っていくために、何が出来るのか考えてみませんか?

■ふれあいバスに乗って行こう!
「てま里いきいきサロン」
いつもは集落の公民館等で行っている、いきいきサロン。手間地区では、交流拠点施設てま里まで”ふれあいバスでお出かけ”する取り組みが行われています。今回は、円山地区の「だんだん」さんを取材しました。

この取り組みの仕掛け人は、手間地区福祉コーディネーターの石原さん。「地域の方がふれあいバスを使うきっかけになれば」と声掛けをしています。
8月2日、集合場所の円山集会所に9名の参加者が集まりました。予約したふれあいバスが到着すると、皆さんで助け合いながらバスに乗車します。向かった先は、天萬にあるてま里。普段とは違う場所で、タオルを使った体操、脳トレ等のゲームや食事をして、いきいきサロンを楽しみました。
普段は車を利用する方が多く、「ふれあいバスには乗ったことがない」という声も聞かれました。参加した94歳の女性は、「車が無いので、普段はここに来ることもない。バスに乗せてもらって、みんなとお話が出来て、いい経験になった」と話し、ふれあいバスを使った〝お出かけ〞を楽しんでいました。
ふれあいバスを利用するには、予約が必要です。今回は、参加者の一人、内田さんが予約を担当しました。これまで乗ったことが無かったという内田さんは、初めて電話予約を行いました。「はじめは難しそうだと思っていた。行きの予約をしたが、帰りも予約しておくよう勧めてもらって、親切に対応してもらった。今は自分の車があるが、将来お世話になるかもしれないので、たまには乗ってみようと思う」と話します。
自宅近くで乗り降りができる便利なふれあいバス、一度〝お出かけ〞に使ってみてはいかがでしょうか。

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