賀祥ダムの建設に伴い開発・整備された、緑水湖周辺施設。子どもから高齢者まで、誰でも楽しめる憩いとレジャーの里として、飲食、宿泊、スポーツ、自然、文化など様々な体験ができるエリアとなり、多くの人が利用してきました。しかしダム完成から30年以上が経ち、施設の老朽化や観光ニーズの多様化などを背景に、緑水湖周辺エリアを訪れる人が少なくなっています。
緑水湖がある南さいはく地域は、南部町の中でも少子高齢化・人口減少が進んでおり、担い手の高齢化も大きな課題となっています。緑水湖周辺エリアの賑わいは、地域全体の賑わいに繋がる大きな課題です。
令和元年度から関係団体が集まって緑水湖周辺活性化会議を行ってきました。それぞれが抱える課題や想いを共有し、事業の連携を深めています。今月は、資源を活かしながら賑わいを生み出す、緑水湖周辺エリアの再生復活に向けた取り組みをご紹介します。
■現在の活性化会議メンバー
株式会社緑水園/南さいはく地域振興協議会
カフェ・ド・穂のか/一般社団法人南さいはく
株式会社スマイルキューブ/西伯山菜加工組合
スポnetなんぶ/緑水湖マラソン実行委員会
祐生出会いの館/緑水湖ふれあい市(直売所)
一般社団法人里山生物多様性プロジェクト
南部町観光協会/株式会社エブリプラン
産業課/企画政策課
■パンフレットで緑水湖の魅力をPR!
関係団体が集まり検討を進めていく中で緑水湖周辺エリアを訪れる方向けの観光マップ作成について意見が多かったため、新たに「緑水湖周辺エリア外遊びマップ」を作成しました。
■事業の一部をご紹介
これまでの取り組みを活かしながら、新たな価値の創造へ
○生まれ変わった研修センターとコテージ!
緑水湖研修センターは、テレワーク施設「なんぶサテライトBASE」として生まれ変わりました。会議室やコワーキングスペースを備え、都市と南部町をつなぐ新たな働き方を創造できる施設です。コテージは7棟のうち4棟をリニューアル。満天の星空と非日常の空間を楽しめます。
○星空観望会in緑水湖・緑水湖夏まつり
8月27日に、初開催となったこの企画。ミニSLの登場や、緑水湖周辺のサイクリング体験、竹あかり体験、飲食ブースなどに多くの来場者がありました。
夜には虹の村コテージ前の芝生で、天体望遠鏡をつかって星空を眺めました。認定NPO法人花山星空ネットワークの永田駿介さんによる星の解説に、参加者は聞き入っていました。
○4年ぶりの開催!かまくらふれあいまつり
毎年11月3日に開催される、かまくらふれあいまつり。コロナ禍で中止が続いていましたが、今年は4年ぶりに開催されました。このふれあいまつりは、緑水湖周辺・南さいはく地域の各集落が採れたての野菜やおこわなど特産品を出店するのも特徴のひとつ。地域住民が一体となって来場者を迎え、久しぶりのまつりを楽しみました。
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