本年の干支は「甲辰(きのえたつ)」。「変革」や「激動」など時代が動く年と言われていますが、元日には最大震度7の能登半島地震が発生し、さらに、2日には羽田空港で航空機事故の大惨事がありました。海保機の搭乗員は、寒さ厳しい能登の被災地へ救援物資を運ぶために飛び立つ予定だったとか。地震災害で亡くなられた皆様、そして海保の殉職職員の皆様のご冥福と被災された皆様の一日も早い復興をご祈念いたします。
さて、この震災対応として、(公社)青年海外協力協会(JOCA)から南部町と同じく活動拠点のある輪島市への支援要請があり、現地から要望のあった水、簡易トイレなどの支援物資を、1月6日に町職員が金沢市の配送センターへ届けました。また社会福祉協議会では早速、義援金の受付を開始していただいています。被災地への職員派遣では1月18日から一般職が、26日からは保健師が約一週間志賀町の支援に当たりました。被害は甚大であり、さらに高齢化率も高く、冬は雪に覆われる地域で南部町とも重なる課題を抱えております。今後も息の長い支援が必要だと考えています。
島国日本は地震、豪雨、豪雪など自然災害から逃れられない地勢的宿命にあるといわれています。災害は常に身近に起こると想定し、命を守る準備を怠らないことが何よりも重要です。あらためて命を守る防災について行政、地域、個人レベルでの備えを再点検することが必要ではないでしょうか。
南部町長 陶山 清孝
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