■ことばで伝える防災への備え
今年の元日に石川県能登半島を震源とする震度7の地震が発生しました。この地震により能登半島を中心とした北陸地方に甚大な被害をもたらし、また多くの方が亡くなられました。
そしてもうすぐ3月11日。未曽有の大災害、東日本大震災から早13年が経とうとしています。時間が経ち日常生活が戻ると、災害や被災の記憶は薄れがちになります。
今まで数多くの災害に見舞われ自然の怖さを体験してきた日本には、災害に関係するような状況や教訓等を、短い言葉で上手に言い表している意味深いことばがあります。事が起こる前にあらかじめ注意や対策をしておくことを意味する、「備えあれば憂いなし」「転ばぬ先の杖」「降らぬ先の傘」などのことばは、普段から周到な用意をしておけば、いざというときにも対応ができるということを表します。
ことばが表すように、私たち一人ひとりの防災意識や防災対策が重要です。東日本大震災以後、水や食料品などを蓄える人が多くなってきたと聞きます。
「天災は忘れた頃にやってくる」と言いますが、今は「天災は忘れる前にやってくる」。災害から命を守るには、その怖さを知った上で備えることが大切です。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>