今年の1月1日に発生した能登半島地震において、輪島市内では約240棟が焼損するという大きな火災が発生しました。この火災の原因を調査した結果、地震の影響により電気に起因した可能性が考えられると報告されています。
また、過去の大震災でも火災が多く発生していますが、出火原因が特定できたもののうち約6割から7割は電気に起因するものであったとの調査報告結果がでています。その中でも特に多かったのが、「通電火災」と言われる、停電から電気が復旧することで起きる火災です。
◇通電火災を防ぐには
・停電中に自宅を離れる際は必ずブレーカーを落とす。
・停電中は電気機器のスイッチを切り、電源プラグをコンセントから抜く。
・停電から復旧したら、機器が破損していないか、配線やコードが損傷していないかなど、十分に安全を確認してから機器を使用する。
◇日頃からの備え
通電火災を防ぐには、地震発生時に設定以上の揺れを感知し、自動的に電気の供給を遮断してくれる「感震ブレーカー」が効果的と言われています。
また、暖房器具等は自動消火装置や転倒OFFスイッチなどの安全装置付きのものを使用するなど、地震時の火災対策について、今一度関心を持って対策を考えてみてください。
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